あなたは、意見の対立を楽しみ、意味のある議論を歓迎するタイプでしょうか? それとも、対立や議論が苦手で、誰かの意見に反対でも発言できず、そんな自分に腹を立てるタイプでしょうか?
いずれにせよ、他の人たちと一緒に仕事をする上で、ときどき意見の不一致が生じるのは避けがたいことです。
意見の対立は対応が難しい反面、意志決定プロセスを助けるツールとして使うこともできるとエグゼクティブコーチのAnne Sugar氏がForbesで語っています。
議論はたとえリアルで顔を合わせていても難しいものですが、バーチャルではさらに扱いが難しくなります。
以下に、Sugar氏がが教える、Zoom会議で生じた意見の不一致を建設的なものにする方法を紹介します。
1. 信頼関係を築いておく
意見の不一致に対応しなければならない状況になる前に、チーム内の信頼を築いておく必要があるとSugar氏は言っています。
あなたがチームリーダーなら、メンバーを思いやりをもって見守っていることを、態度で示して伝わるようにしてください。
そうすることで、仕事で意見の不一致が生じた際に、メンバーがそれを個人攻撃だとは受け取らなくなります。
思いやりがある雰囲気をつくるには、かなりの時間と労力が必要となります。そうした雰囲気をつくり出す最も簡単な方法の1つは、細部に目を凝らし、小さな気遣いを示し続けることです。
たとえば、部下に今日の調子を尋ね、仕事に関するフィードバックを与えます。つまり、1人ひとりの部下と1対1で話し、質問を投げかけ、指導を与える時間を増やしてください。
こうした小さな積み重ねが、意見の不一致が脅威とならない、思いやりにあふれた職場環境を作り出すのです。
2. 結論を急がない
ほとんどの人は(理解できることですが)Zoom会議をできるだけ早く終了したいと考えています。
しかし、Sugar氏は、意見の不一致が生じた場合は十分に時間をかけてそのことについて話し合うほうが良いと言っています。
もちろん、不健全で意味のない言い争いをじっと見守れ、という意味ではありません。
反対意見を自由に言える、発言に耳を傾けてもらえると感じられる空間をつくりましょう、ということです。
3. 複数のアイデアを持ち寄るように呼びかける
Sugar氏がかつてコーチングを提供したあるクライアントは、会議の参加者全員に、自社が直面している喫緊の課題を解決するためのアイデアを3つ持ち寄るように呼びかけていたそうです。
同じように、チーム内で意見の不一致があった場合にも、メンバーからそれぞれのアイデアを募ることで、問題解決の選択肢を増やすことができます。
「チームが問題に突き当ったら、一度立ち止まり、メンバーから改めて問題を解決するためのアイデアを募ってください」とSugar氏はアドバイスしています。
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Image: Dusan Petkovic/Shutterstock.com
Source: Forbes
Elizabeth Yuko - Lifehacker US[原文]