Chromeウェブストアはごちゃごちゃしていますが、だからといってブラウザを快適に使うために、公式の拡張機能を使わない方がいいという意味ではありません。
それはGoogle Chromeでも、それに代わるChromium版のMicrosoft Edgeでも同じです。
入手できる便利な拡張機能をブラウザに詰め込みたくなるかもしれませんが、ブラウザが遅くなるのは嫌でしょうから、どの拡張機能を使うかはきちんと考えた方がいいでしょう。
個人的には、今、少し拡張機能を入れ過ぎているかなと感じています。この記事を書くことで、できればいくつかの拡張機能を整理して削除できたらとも思っています。

とはいえ、誰もが知っておいた方がいいと思う拡張機能もあります。周知のものもあるでしょうし、まったく新しいものもあるでしょう。
私がいつも使っている拡張機能を共有するのは、試してみたいと思ったものがいくつかあれば(もしくは全部でも)いいなと思っているからです。
今回紹介するもの以外に、どうしてもすすめたい拡張機能がある人はぜひ教えてください。私は常に新たな素晴らしい拡張機能を探しているので、新しいものをチェックしたり、それを読者に教えるのは喜びです。もちろん、すごい拡張機能だったら、ですが。
①Chrome Remote Desktop

はじめに。離れたところからシステムに接続したい場合は、面倒なVNCアプリをパソコンにインストールしなければならなかった日のことを思い出してください。
離れたパソコンでマウスを動かしたり、まるでパソコンの前に座っているかのように入力したりしたい場合は、家や職場のルーターを通り抜ける方法を見つけなければならなかったと思います。 何年もの間にダイナミックDNSのアカウントをいくつ作成したと思いますか?
現在は、複数のデバイスを所有する人にとって、「Chrome Remote Desktop」ほど便利な拡張機能はありません。
デスクトップやノートパソコンにインストールして、それらのパソコンのシステムをGoogleアカウントでつなぎ、ホストとして設定します。やらなければならないのは、1〜2クリックと暗証番号の設定くらい。
そうすると、どこにいてもこの便利なWebサイトからシステムにアクセスすることができます(アクセス先のデバイスの電源が入っている前提です)。AndroidやiOSアプリを使えば、画面をタップするだけで、必要なプログラムを起動させることもできます。
私は、何らかの理由で出先から自宅のデスクトップパソコンにアクセスしなければならない場合に、この拡張機能を使います。
ダウンロードが終わったり、お気に入りのゲームの購入を確認したら電源を切る(1分後くらいにモニターの電源も切る)といような場合です。毎日使うものではないかもしれませんが、必要なときにあるとうれしい拡張機能です。
②1Password

パスワード管理ツールとして「1Password」を使わなければならないわけではありません。他にも同じようなアプリはたくさんあります。これは私がここ何年か使い続けているというだけです。
何年間もアプリにずっと保存しているパスワードや、数々のログインに簡単にアクセスできるので、「1Password」のシンプルなChromeの拡張機能が大好きです。
これは、デスクトップアプリの「1Password」の片割れの拡張機能なので、デスクトップアプリもパソコンにインストールしなければなりません。
もしくは、その代わりに単独で動作する拡張機能「1Password X」が必要になります。
③Google Mail Checker

Gmailを使っている人には(というか、使ってない人なんています?)、「Google Mail Checker」はブラウザにマストの拡張機能です。
インストールすると、メインのツールバーに小さなアイコンが表示され、Gmailの未読メッセージの数を教えてくれます。
それだけです。何のオプションもなければ、メールの数を変更することもできないので、とにかく受信トレイをゼロにするように促してくれます。
④Enhancer for YouTube

YouTubeをカスタマイズするのに使えるChromeの拡張機能は、おそらく50くらいあると思います。
そのうちかなりの数を試してみましたが、「動かなくなる」「ごちゃごちゃしている」「UIがひどい」「設定がわかりにくい」など、様々な理由から使うのが嫌になってしまいました。
その中で、ここ数年使い続けているのが「Enhancer for YouTube」で、この種の拡張機能に備わっていて欲しい機能がほとんどあるのです。
YouTubeのうっとうしい広告をスキップしてくれたり、動画を見ているときは常に自動的に大きなシアターモードにしてくれたり、YouTubeのコメントを読むのにスクロールダウンしていても動画を見られるよう、小さなピクチャー・イン・ピクチャーの画面にもしてくれたり、デフォルトでその動画の最高画質で再生してくれたりします。
設定メニューが少し複雑ですが、YouTubeの色やテーマの調整、デフォルトの再生速度の変更、マウスホイールで音量調節もできたりするので納得です。いい拡張機能です。
⑤Link to Text Fragment

これについては、以前もライフハッカーで紹介したことがありますので、あまり詳しくは書きません。
「Link to Text Fragment」は、自分でカスタマイズしたアンカーリンクを作成できる拡張機能です。Chrome(もしくはEdge Chromium)を使っている人が、Webサイト上の文章の正確な位置に直接行くことができるリンクです。
学生や研究者、特定の文章を探すのに毎回大量のテキストをスクロールしたくない人には特に、非常に便利な拡張機能です。
⑥OneTab

タブを開きすぎる問題(私が今のブラウザ全体のスクリーンショットを見せない理由も正にそれです)をどうにかしようとしたことがある人は、間違いなく「OneTab」が要ると思います。
この拡張機能は生産性を保つのに役立ちます。
これを使うと、開いているすべてのタブをひとつのリストに放り込み、それを拡張機能に保存したり、HTMLファイルに書き出して保存することができます。
そのようなタブを保存するのに、ブックマークサイトもおすすめですが、「OneTab」は少なくとも日々の(もしくは週毎の)悪夢を管理するのに便利ですし、システムの貴重なリソースも節約できます。
⑦Session Buddy

この機能拡張は「命の恩人」とでも呼びましょうか。時々ブラウザがクラッシュすることがありますが、それはソフトウェアの宿命です。
通常は、前に開いていたタブを復元しますかという通知が出ますが、少し問題があると何も復元できないこともあります。そんなときは、さっきまで開いていたすべてのタブを、履歴を辿って探し出し、もう一度ひとつずつ開くという面倒な作業が待っています。
もしくは、私のように「Session Buddy」をインストールするという手もあります。
タブのリアルタイム・バックアップをクリックするだけで、ブラウザに問題が起きる前に開いていたすべてのタブを開いてくれます。私は、何度「Session Buddy」に助けてもらったかわかりません。ですから、これは私のマストで持っておきたい拡張機能リストの上位にあります。
⑧The Great Suspender

「The Great Suspender」が、これまでにどれほどブラウザのCPUやメモリへの負荷を減らしてくれたのか、計算したことはありませんが、理論上は信頼できそうな機能拡張です。
基本的に、使っていないタブのアクティビティを止め、もう一度そのタブを開きたいと思ったときにクリックすると、また復元します。
正直に言うと、この機能拡張を使っても、Chromeの使用中にデスクトップパソコンがジェットエンジン並に速くなることはありませんでしたが、少しは助けになっていると思います。
⑨Smile Always

ジェフ・ベゾスが裕福になる一助を担っている(Amazonでよく買い物をする)人であれば、Amazonでの買い物が地元の慈善団体に少しでも利益をもたらすことに貢献できます。
「Smile Always」を使うと、ブラウザは常に「amazon.com」ではなく「smile.amazon.com」へと促し、購入金額のほんの一部を、自分が選んだ慈善団体に寄付することができます。
これで大金が生まれるかと言えばそうではないと思いますが、私のここ1〜2年の買い物のうち、選んだ慈善団体に寄付された金額は約100ドル近くになりました。
もし1000人が私と同じくらい買い物をして、同じように寄付したとしたら、約10万ドル余分に寄付されることになります。もし1万人がこの拡張機能を使ったとしたら…答えはおのずと明らかです。
ともかく、Amazonで買い物をする人は「Smile Always」をインストールしましょう。あなたにはまったくお金がかかりません。多くの人がインストールすればするほど、慈善団体は寄付金をより多く受け取ることになります。簡単です。
⑩Privacy Badger

オンラインで追跡されるのは好きではないので、私の好みを調べようとしたり、追跡しようとするスクリプトやcookieやその他のものを避けるために、(無駄になるだろうとわかっていても)自分にできる限りのことはやります。
「Electronic Frontier Foundation」に、「Privacy Badger」についてこのように書いてありました。
技術的なレベルでは、Privacy Badgerはあなたが訪れたページに画像やスクリプト、広告などを埋め込む“サードパーティの”ドメインを記録します。Privacy Badgerは、独自に識別するcookieや、ファーストパーティーのローカルストレージの“supercookies”から、ピクセル画像を介して共有されるサードパーティーのcookieや、canvas fingerprintingのような追跡技術を探知します。3つの別々のサイトであるサードパーティーのホストが追跡しているのを見つけたら、Privacy Badgerはそのサードパーティーのトラッカーからのコンテンツを、自動的に許可しないようにします。
「Privacy Badger」と「AdGuard」(私のインターネット履歴を巡回するRaspberry Pi 4で稼働中)と「uBlock Origin」は、Web関係の嫌なものを無くしてくれる私の“三種の神器”です。
この3つのお陰で、私は広告などの少ない、かなり快適なオンライン生活を送れています。というか、送れているはずです。
⑪uBlock Origin

終盤まで来ました。先ほど出てきた、Web周辺の広告や追跡を取り除いてくれる“三種の神器”のひとつ「uBlock Origin」についても書きましょう。
あまりにも多くのブロッキングツールや拡張機能を使うのは、やり過ぎだと思われるかもしれませんが、この3つに関してはすべてかなりいい仕事をしています。
適切な広告を表示してWebサイトをサポートする、「uBlock Origin」よりも使いやすい拡張機能もありますが、時には強力な防御機能を持った武器が必要なこともあります。
⑫Redirector

「Redirector」は、Facebookのための拡張機能ではありません。ただ、アドレスバーに何かを入力した時に、ブラウザに特定のURLを表示させるものです。
例えば、「lh」をアドレスバーに入力した時は必ず「lifehacker.com」に行くように設定すれば、入力の手間をかなり省くことができます。(アドレスバーのオートコンプリートの機能を使っていない人は)
しかし、私が「Redirector」の一番好きなところは、以前この記事でも書いたように、Facebookのおかしな時系列のフィードを、きちんと時系列で表示してくれるところです。
私も友だちもいつもこのことが不満だったので、この機能拡張には本当に満足しています。「Redirector」を使えば、アドレスバーにURLを入力してFacebookを開く度に、きちんと時系列のフィードを表示させることができます。
あわせて読みたい
Photo: AFP / Stringer (Getty Images)
Source: chrome web store
David Murphy - Lifehacker US[原文]