私はふだん、米LifehackerのTech 911コーナーで、難しい技術的問題について書いていますが、いつもそれなりに苦労しているんです…。
今回は、ささやかな夏休みをいただくつもりで、誰にでも参考になりそうなシンプルな問題を取り上げたいと思います。
ですので、PCの発火やデータの消失、iPhoneを盗まれたけど「Find My」の使い方がわからない…、といった深刻な問題はいったんお休み。
今週、ライフハッカーの読者「W_」さんからこんな質問をいただきました。
Evernote以外で、iOS13とMacで共通して使える、最もオススメのメモアプリは何ですか?
メモアプリをたくさん試して、気づいたこと…
基本的に、iOSとMacで使える最もオススメのメモアプリは、Apple純正のメモです。
一般的な使い方をするユーザーなら、無料かつ、Appleデバイスでスムーズに動作するように最初からセットアップされているメモで十分です。
(HomePodに怒鳴って、複数のデバイスで同期するメモを作成することさえできます)
もっとも私は米Lifehackerのライターです。なぜもっと高機能のサードパーティアプリを紹介しないのかと疑問に思っている読者もいることでしょう。
もちろん、世の中には優れたメモアプリがたくさんあります。
Evernote、OneNote、Google Keep、Simplenote、Bear、Standard Notes、好きなものを使ってください。私もさまざまなアプリを試してきました。
ですが現在は純正のメモに落ち着いています。日常生活にバカバカしいほど簡単に統合できるメモアプリが結局はベストなのだと気づいたからです。
私は、iPhoneにメモアプリ(たとえばGoogle Keep)をインストールして、ノートパソコンのブラウザからログインするのを忘れてしまったことがあります。
デスクトップPCのGoogleタスクにToDoリストをいっぱい作ったのに、AndroidとiPhoneにGoogle タスクアプリをインストールするのを忘れたこともあります。
そもそもGoogleタスクを使わなかったので、メモに利用することもほとんどありませんでした。
そしてあるとき、Googleタスクにメモを記入しようとして、そばにあったメモパッドに書いたほうがずっと早いことに気づきました。
それ以降、デジタルメモを日常生活に再統合するまでに、しばらく時間がかかりました。
まずは、メモを習慣化すること
まずは、古き良きメモから始めることをオススメします。
重要なのは、手間をかけずにメモを書く習慣を確立することです。複雑なアプリに手間取り、メモをとるのをやめてしまうようでは意味がありません。
Evernoteが嫌いだという人は、もっとシンプルなアプリを求めているのです。メモでも機能が足りないということはまずありません。
少なくとも iOS 13以上を使っているユーザーなら十分満足できるでしょう。

メモAppには、他のメモアプリのようなタグ機能はありませんが、メモを簡単にフォルダに整理して、後から探しやすくできます。
(私はメモにハッシュタグをつけておいて、後で検索できるようにしています。メモが複数のフォルダに該当するケースもあるからです)

メモに長いテキストを書き入れ、フォントサイズを変えて見出しを設定することもできます。
テキストをインデントしたり、チェックリストを追加することも可能です。
メモに表を追加したり、写真や動画や手書き文字をインポートすることもできます。
Apple Pencilを使えば、手書き文字をメモに直接記入することも可能です。
ToDoリストにも使えて便利
私のお気に入りは、メモをToDoリストに変える機能です。(完了したタスクを自動で一番下に並べ替える機能までついている)。
音声メッセージをメモに直接追加することはできませんが(iPhoneのボイスメモアプリを使ってください)、スマートフォンのカメラでドキュメントをスキャンして、メモに変換することはできます。
共同作業をしたいときに、他のユーザーとメモやフォルダを共有することも可能。
Googleユーザーなら、Googleアカウントとメモを同期させると便利です。iCloudに同期したメモとは別に、Googleアカウントと同期したメモを保持することができます。
つまり、メモAppは標準で、クロスプラットフォーム利用ができるということです。
セキュリティを少し高めたい場合は、パスワードかFace / Touch ID認証でメモをロックすることもできます。
また、前述のように、iCloudと直接同期できるのはかなり助かります。MacやiPad、ウェブ版のiCloudすべてで、常に最新の状態が保てるということです。
(Apple IDの2ファクタ認証はオンにしていますね?)
私はApple信者ではありません。メモより多くのことができるサードパーティアプリが間違いなく存在することも知っています(上で紹介したとおり)。
しかしメモなら無料で、インストールも必要なく、Appleデバイスと一体化するように最初から設計されています。
ですので、まずはここから始めることをオススメしたいのです。そして、メモでメモとToDoリストを運用してみて、それでも満足できないときに、ほかのアプリを探してください。
さもなくば、かつての私のように、「ベストな」メモアプリ探しの無限ループに陥ります。
私が本当にすべきだったのは、いったん落ち着いて、その目的のために最初から用意されているアプリを使うことでした。
もっとも、Apple、Google、Microsoftのクロスプラットフォームで高度に連携するアプリが必要なら、サードパーティを探す必要があるでしょう。
ですが、ほとんどのAppleユーザーは、Apple標準のメモで十分満足できると思います。
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Image: Shutterstock
David Murphy - Lifehacker US[原文]