漫画で読める「南の島の脱力幸福論」。国民の94%が幸せを実感している南国フィジー。コロナ禍で時代が変わりゆく中、「脱」資本主義の先頭に立つフィジー人から私たちが学ぶべき新常識とは?

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観光業を主な収入源とするフィジーでは、いま、新型コロナウイルスの影響により失業者が大量に発生しています。

お給料が入らない中、Facebook上での「物々交換」が大ブームに。フィジーの物々交換ページには「お金でのトレードは禁止」と書かれています。

お金でのやりとりがあると、利益を考えたり、値段交渉が始まったりと、助け合う感覚が薄くなるからです。

お金が介在しないことで、取引がクリエイティブ。ヤギとスマホを交換したり、子豚とカヤックを交換したり。フィジーの「脱お金」への挑戦を現地で楽しく眺めています。

さて、今回の漫画で紹介するのは、物々交換とは違ったパターンの「シェア」です。日本の「おすそわけ」シェアともまた違います。早速、どんなものか見ていきましょう。

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ドラえもんに出てくるジャイアンは「俺の物は俺の物、お前の物も俺の物」という哲学を持っています。

それに対して、フィジー人の哲学は「俺の物はみんなの物、お前の物もみんなの物」。やさしいジャイアンのよう。何でもみなで共有するのがフィジー人の常識なのです。

日本のシェアとの大きな違いは「無断」もOKというところ。

「ビールを少しもらってもいいですか?」という許可を得ないケースがあります。フィジーでは「共有」と「盗み」の境目が曖昧なのです。

次回の第4話では、原作を漫画化するキッカケとなったエピソードが登場します。日本ならコントでしかありえないような笑えて、そしてハートフルな内容をお楽しみに。


【南の島の脱力幸福論|これまでのお話】

【漫画】南の島の脱力幸福論〜フィジー人との笑撃の出会い

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【漫画】南の島の脱力幸福論〜フィジーの幸せの源「ケレケレ」

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<原作・エッセイ>永崎 裕麻(ながさき・ゆうま)

yagasaki2020

移住先を探す「世界一周」の旅を終え、世界でいちばん幸せな国フィジーに移住し、14年目。ライフスタイルをアップデートする英語学校カラーズの校長。現在、フィジー・デンマーク・日本を行き来する「世界3拠点生活(トリプルライフ)」に挑戦中。著書に「世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論」(いろは出版)。

<イラスト>やまぐちかおりhttps://gooillustration.jp/

1987年生まれ大阪出身、ドイツ・ベルリン在住。イラストレーターとして「寿命図鑑」(いろは出版)や 絵本「ないしょのオリンピック」(ほるぷ出版)など、書籍や雑誌、広告、ボードゲームにいたるまで幅広く手がける。原作の大ファン。

イラスト: やまぐちかおり