漫画で読める「南の島の脱力幸福論」。

国民の94%が幸せを実感している南国フィジー。コロナ禍で時代が変わりゆく中、「脱」資本主義の先頭に立つフィジー人から私たちが学ぶべき新常識とは?

【南の島の脱力幸福論】これまでのお話はこちらから>>

フィジーへ移住したのは、2007年。

移住後、最初に戸惑ったのが「ケレケレ」という文化です。

ケレケレの意味は「お願い」「頂戴」「貸して」を融合させた感じ。この文化がフィジー人の幸せの源といってもいいでしょう。

フィジーで生活していると、この言葉を頻繁に耳にします。彼らはこの言葉を巧みに使って、相互に物を分け与えたり、助け合ったりしながら、共有しています。

簡単にいうと「シェア」ですが、日本人がイメージする「シェア」とは少し違った部分があります。たとえば、こんな風に。

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fiji2-6【漫画】南の島の脱力幸福論
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これが私にとって初めてのケレケレ体験(洗礼)でした。

会って数日の人の服を勝手に着る。私はこの文化に馴染めるのだろうか?

そもそも馴染んでいいのか? と、不安になったのを覚えています。

ただ、「Tシャツを返して」と言えばすぐに返却してくれます(当たり前ですが)。


次回の第3話でも、フィジー流の「シェア」について紹介します。

シェアとは一体、何なのか。フィジーの例をもとに、一緒に考えていきましょう。

【南の島の脱力幸福論|これまでのお話】

【漫画】南の島の脱力幸福論〜フィジー人との笑撃の出会い

【漫画】南の島の脱力幸福論〜フィジー人との笑撃の出会い

<原作・エッセイ>永崎 裕麻(ながさき・ゆうま)

永崎 裕麻

移住先を探す「世界一周」の旅を終え、世界でいちばん幸せな国フィジーに移住し、14年目。ライフスタイルをアップデートする英語学校カラーズの校長。現在、フィジー・デンマーク・日本を行き来する「世界3拠点生活(トリプルライフ)」に挑戦中。著書に「世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論」(いろは出版)。

<イラスト>やまぐちかおりhttps://gooillustration.jp/

1987年生まれ大阪出身、ドイツ・ベルリン在住。イラストレーターとして「寿命図鑑」(いろは出版)や 絵本「ないしょのオリンピック」(ほるぷ出版)など、書籍や雑誌、広告、ボードゲームにいたるまで幅広く手がける。原作の大ファン。

イラスト: やまぐちかおり