最近私は、料理をするのが嫌になってきました。
少なくとも自分しか食べる人がいない料理は作りたくない気分です(私はめったに感情的にならないタイプですが、たまに無性にそんな気分になってしまいます)。
現在の外出自粛生活が始まる前から既に頻繁に料理をしてきた私としては、外食ができないせいで、これまで以上に料理をしなければならなくなり、この状況は楽しくもなければリラックスできるわけでもありません。
みじん切りをしながら瞑想したりパンやお菓子を焼きながら内省することに安らぎを見出す人がいるのは喜ばしく思います。
でも、私の場合は夕食の時間になる頃には、たいていガス欠気味になっています。
私みたいな人は他にもいるはずです。
料理に関することを生業にしていなくても、夕食を作るにはエネルギーがいりますし、今はただでさえ大量のエネルギーを消耗する時期です。
こんな時は、食事に関して極端に厳しいルールはなしにして、何をもって「夕食」とするかは考えようだと思うべきでしょう。
ですから、スナックを夕食にしても一向に構わないと私は思います。
「スナックディナー/軽い夕食」は、もちろん私の発明ではありませんが、私としてはそれもアリだと思っています。
ソーセージの盛り合わせ、チーズプレート、大きなボール入りのポップコーンあたりが、1週間に私が何とか作れるスナックディナーですが、長年料理をしてきた実績があるおかげで、芸術レベルに仕上げられます。
スナックはお手軽に楽しめるので、読者の皆さんにもきっと楽しんで頂けると思います。
チーズ・肉類を使ったプレート
最もアイコニックなスナックディナーで世間的にも一番受け入れられるのは、チーズや肉類を盛り合わせたプレートかもしれません。
この場合、何を盛り合わせようと、バランスこそ成功の鍵です。
五味のすべてが何らかの形で活かされ、多様な食感も楽しめるようにしましょう。
ただし、わざわざ地元のチーズ売り場やスーパーに行く必要はありません。
チーズが1種類しかないときは、チーズの周りにシンプルなものを盛り合わせてチーズボードにしてしまいましょう。
チェダーチーズ+リンゴ+バゲットのトースト
熟成したチェダーチーズ(ダブリナーチーズ)は、牛乳からできたハードタイプの熟成チーズで、甘くてナッツのようなしっかりした風味とホロホロした食感が魅力です。
複雑で主張の強い味わいがあるので、パンはシンプルなものにして、その代わり歯触りが良くさっぱりしたフルーツと合わせましょう。
(青リンゴのスライスを添えるとチーズで脂っぽくなった口の中がさっぱりすることがわかりました。これで、長期間飽きずにチーズをたっぷり食べられます。)
ブルーチーズ+フルーツクリスプ+ハチミツ
フランスの柔らかく熟成させたクリームチーズとイタリアのゴルゴンゾーラチーズの組み合わせは、マイルドにした青かびのチーズの風味とクリームチーズの特性が相まって、期待通りの素晴らしい出来上がりです。
私は、イチジクとオリーブのクリスプと一緒に食べるのが好きですが、クランベリーのクリスプと食べても美味しいですよ。
私は、ブルーチーズにハチミツをたらして食べるのも大好きです。失敗しようがない組み合わせです。
パルミジャーノ・レッジャーノ+バルサミコ酢
これはBon Appetitで紹介しているレシピで、おいしいんですよ。
BonAppetitは、他にも1種類のチーズで作る本当においしいチーズプレートをいくつか紹介しています。
チーズに振りかけたりディップにするバルサミコ酢は、濃厚で熟成されたものを選びましょう。
この組み合わせのおいしさを知ってしまうと、炭水化物たっぷりのフードデリバリーから解放されます。
そのほかのアイデア
- ブリーチーズがあれば、ワッフルにしてしまいましょう。
- さまざまなチーズの切れ端が残っているときは、バター、ニンニク、ワイン少々と一緒にフードプロセッサーで撹拌します。チーズには動物性タンパク質を1つか2つ添えましょう。
- 手の込んだものを作りたいときは、真空調理したフォアグラのテリーヌか鶏レバーのムースはどうでしょう。
- 一見手が込んでいるように見えて実は簡単にできるものにしたいなら、プロシュートのスパイシーなスプレッドがおすすめです。
- 何も作りたくない気分なら、品質の良い塩漬肉や肉の燻製を買って、チーズの横にドレープをつけて並べてください。物足りなければ、 プロシュート のクリスプをワッフルにしましょう。
チーズ・肉類以外のものの盛り合わせ

もちろん、肉やチーズ以外のスナックもたくさんあります。
ドイツで実践されているヴェスパーニング(スナック)から着想したこのワンプレートは、さまざまなフィンガーフードの盛り合わせです。
私のお気に入りをいくつかご紹介しましょう。
- ポテトチップスにクレームフレーシュとキャビアを添えて
- 焼いたシシトウ・トウガラシ
- エンダイブに少量のブルーチーズをかけて
- 酢漬け卵かデビルドエッグ
- ベーコンのビネグレットであえてからグリルしたネギ
- 旬の果物とぶどう(ぶどうは究極のスナックに適したフルーツなので)
- ドライフルーツ(特にいちじくやなつめがおすすめ)にヤギのチーズを添えて。それをプロシュートで包んでもおいしいです。
- 野菜のピクルスかマリネなら何でも。困ったら、最初はコルニッション(小キュウリのピクルス)、オリーブ、マッシュルームのマリネを使ってみましょう。
- 缶詰の小魚
- ドルマ(米、タマネギ、挽肉、香味野菜などの混ぜものをキャベツの葉やブドウの葉で包んだ、辛味の効いたトルコ料理)
- ラディッシュにバターとマルドン塩を添えて
- フムスとピタ
- ンドゥイヤかンドゥイヤのスプレッド
- オリーブオイルを振りかけたレブネ(水切りヨーグルト)にカラマタオリーブを入れて。
- ピメントチーズ、パブチーズ、フロマージュ・フォール、スモークサーモンのムース、クリーミーなスプレッド
- この記事で紹介しているディップならどれでも
オリーブとチーズがあるなら、一緒にワッフルにすると塩味のある完璧な一品になります。
冷蔵庫のありあわせで作る1品
盛り合わせのプレートを作るときは、ピクルス、フルーツ、ハチミツはマストです。
冷蔵庫を開けて、他に何があるか見てみましょう。
オリーブやキュウリのピクルスが何個かあったり、ジャムが2さじか3さじだけ残っていたら、スナックディナーはそうしたものを片付ける絶好のチャンスです。
何か作ってみたくなったら、熟れすぎて崩れそうな梨をペーストにしたり、ビールやアクアビットに野菜を漬けてピクルスにしたり、ニンニクをハチミツに漬けて発酵させてみましょう(これは完成までに数日かかりますが)。
生のねぎを添えるとプレートにメリハリが出て、食べ物の鮮度も保たれます。
最後の切り札:ポップコーン

ポップコーンは完全穀粒なので、夕食として食べていいのだと言う人がたくさんいますが、今はわざわざ正当化する必要性を感じません。
ポップコーンは簡単に作れて、食べるのが楽しい。それで十分です。
カリカリ歯触りの良いポップコーンを作るコツは、十分な量の油を使うことです。
具体的には、1/3カップのポップコーンの種に対して、油は1.5カップ使います。
多すぎるように見えるかもしれませんが、これが適量です(使い道が分からないローズマリーがあれば、加熱中の油に入れて風味を加えましょう)。
次に、ポップコーンの味付けを決めて、できたてでふわふわのポップコーンにまぶすために細かく砕きましょう。私のお気に入りは次のとおりです。
- ふりかけ
- 油で揚げたハーブ
- オールドベイ・シーズニング
- ベーグルの味付けに使うものなら何でも
- 乾燥酵母
- プロバンスのハーブ
- シナモンと砂糖(先に砂糖を細かく砕いてからシナモンと混ぜましょう)
- 黒コショウと柑橘類の皮
- ラーメンのスープの粉
- パルメザンとコショウ
- MSG(味の素)
- かつお節
- マカロニチーズ・パウダー
また、調整バターを使った醤油バターや味噌バターも本当においしいので、溶けたものに入れて混ぜると均一に風味がつきます。
盛り合わせのプレートにするかポップコーンにするか決められないときは、両方を作ってしまいましょう。
そうしてはいけないというルールはありませんし、たとえあったとしても今はそんなルールは無視しましょう。
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Image: Claire Lower
Source: Trader Joe's, Bon Appetit
Claire Lower – Lifehacker US[原文]