上位機種ではないiPhoneユーザーは、新しいiPhone SEに買い換えた方がいいのでしょうか?

答えは「イエス」です。

iPhone 8やiPhone 8 Plusの販売はもう終了したので、安くて新品のiPhoneを探しているのであれば、他に選択肢はありません。

何とかして説得を試みる前に、iPhone SEについて具体的に見ていきましょう。

iPhone SEの予約購入:基本編

iPhone SEの予約は、Appleの公式サイトやApple Storeアプリで始まっています。発売日は翌週の24日(金)ですが、初回分は完売した模様。

iPhone SEには、ストレージ64GBの49,280円、128GBの54,780円、256GBの66,880円(いずれもAppleストアの税込価格)があります。

色はホワイト、ブラック、レッドの3色から選べますが、ローズゴールドやスペースグレイなどの色はありません。

Appleから直接購入する以外にも、ソフトバンク、au、NTTドコモの3キャリアからも購入でき、予約受付中。(4月21日時点で発売日を5月11日に延期しています)

世界経済が混乱し、あまり新しいスマートフォンのような贅沢品を買うというムードではありませんが、それでも必要な機能が一通り揃っていて、手頃な価格のiPhoneは人気が殺到するのではないかと思われます。

発売してすぐに手に入れたい人は、すでに予約済みかもしれません。5月以降でも構わないという人以外は、ヨドバシカメラやビックカメラなど大手量販店のWebサイトの予約も含め、すべての販路を試してみてはいかがでしょうか。

それでもiPhone SEの予約が面倒な場合

Androidスマホへの乗り換えに興味がない場合は、iPhone SEの予約購入を決断するのに多くの要素を検討する必要はありません。

まず第一に、新しいiPhone SEよりも安いiPhoneはありません。また、Appleから購入できる新品のiPhoneで、iPhone SEより小さいものもありません。

前世代のiPhone SEが販売終了し、4インチスクリーンの時代から、正式に4.7インチスクリーンの世界に入りました。

iPhone 6の発売以来、この形状のスクリーンには慣れていると思うので、手やデニムのポケットに大きすぎると感じることもないはずです。

アップグレードに関するアドバイスとしては、私は「Plus」と付くものよりも、メインの中核モデルにこだわります。形状でiPhoneを買うかどうか決める人は多いので、大きなiPhoneが好きな人は、iPhone SEは合わないと思います。

すでに比較的新しいiPhoneを持っている場合

iPhone XRよりも新しいiPhoneから、iPhone SEに買い換えるのはあまり意味がないと思います。

発売当時にAppleの“手頃な”iPhoneだと言われていたものでも、今回のiPhone SEよりもはるかに高額でした。

今でも、iPhone XR以降のモデルは、iPhone SEよりもカメラの性能がよく、多くの機能があります(CPUは若干遅いですが)。

iPhone XRからiPhone SEに“ダウングレードする”唯一の理由は、iPhone XRの6.1インチのスクリーンサイズに我慢できない場合だけです。

変だとは思いますが、間違いありません。

今、私が持ち歩いているiPhone Xも同じです。

私の今のiPhoneは、iPhone SEより画面サイズが大きく、カメラの性能がいいです。プロセッサはほんの少し遅いですが、Gmailアプリではまったく気になりません。

iPhone Xをそのまま使い続けるか、中古市場で3〜4万円で売って、そのお金を元手に安くiPhone 11を買うか、もしくはiPhone 12が発売されると言われている9月まで待つかです。(現在の世界的な状況を考えると、いつになるかはわかりませんが)

それよりも古いiPhoneの場合

iPhoneSEの背面
Screenshot: David Murphy (Apple)

iPhone 8を持っている場合は、買うかどうかの決断は少し悩ましいはずです。

iPhone 8は2017年に発売され、発売直後もしくは1年後に購入した場合は、バッテリーの寿命が落ち始めているでしょうから、買った方がいいです。

バッテリーが持たなくなってくると、パフォーマンスも悪くなってくるので、iPhoneが以前よりも遅く感じると思います。

Appleは49ドルでパッテリー交換をしてくれますが(Apple Care+の保証でカバーされていなくても)、それは新しいiPhone SEの価格の6分の1です。

iPhone SEは同じサイズで、2世代先のプロセッサのお陰で写真のクオリティがいいです。(新品のバッテリー寿命はどちらのiPhoneも同じです)

気分転換に何となくTwitterを見たり、新型コロナウイルスのニュースを読んだり、友だちとメールのやりとりをするなど、大したことないことにしかiPhoneを使っていない場合は、プロセッサの速度はまったく重要ではないでしょう。

カメラのポートレートモードや、その他CPUが作動する写真系のものは、間違いなく改善して速くなります。しかし、写真のクオリティが上がっても、2017年以降に登場した他のiPhoneを買おうと思わなかった人は、今それがiPhone SE購入の動機になるとは思えません。

iPhone 8を落としたり、壊したりした人は、中古で他のiPhoneを買うのではなく、iPhone SEを買った方がいいと思います。

iPhone 8のバッテリー寿命を延ばしたいだけで、写真の品質などにはこだわらない場合は、49ドル払ってAppleにバッテリーを交換してもらいましょう。

iPhone 8が快適に動いている人は、それを売ったお金で、新しいiPhone SEを2万円くらいで買えたとしても、今すぐ買い直す必要はありません。

オバマ大統領の時代以降iPhoneを買い替えていない場合

iPhone 7もしくはそれ以前のモデルを持っている場合は、いいきっかけだと思います。今持っているiPhoneは古く、バッテリーも間違いなくひどい状態でしょう。

バッテリー交換だけでも、iPhoneの価格の半額近くを払うことになります。つまり、焼け石に水です。iPhone 6を使っている場合は特に、バッテリーだけ交換してもあまり意味がありません。

iPhone 6やiPhone 7が“使い物にならなくなる”時期は近いので、今のうちに売って、今後3〜5年間はニーズを満たしてくれるiPhoneに乗り換えるのもいいと思います。

iPhone SEは同じサイズで、便利なアップグレード機能がたくさんあります。

将来性のあるデバイスで、何よりiPhone 6は対応もしていない最新のiOS13が動作しています。(AppleがiOS 14でiPhone 7を切り捨てたとしても驚きませんし、iOS 14でなくても、iOS 15では間違いなくそうなるでしょう)

常に最新のiOSにアップデートできれば、パフォーマンスもよくなり、セキュリティも強固になります。AppleがサポートしないiPhoneになった時が、大抵買い替えの合図だと思っていいでしょう。

機能の話に戻ると、iPhone SEには耐水性があり(IP67等級/1メートルまでなら30分間)、予期せぬアクシデントから守ってくれます。バッテリーの寿命は、iPhone 7(新品当時)から飛躍的に伸びるわけではありませんが、iPhone 6に比べれば、1〜2時間は長く使えるはずです。

また、iPhone 6よりはiPhone SEの方が、はるかにいいカメラ機能がたくさんあります。

一方、iPhone 7からiPhone SEへの買い替えは、A13 Bionicチップのお陰で、スマートHDRやポートレートモード、4Kのビデオ録画で1秒あたりのフレーム数のオプションが増えるなど、多くの機能が使えるようになります。

自分が必要なときが買い替えどき

Appleのプレスリリースのようなことは言いたくありませんので、iPhone SEの機能をすべて並べるようなことはしません。

古いiPhoneでも使い続けたいのであれば、そうすればいいと思います。十分使えるのに買い換える必要はありません。

しかし、iPhoneが古過ぎるせいで、遅かったり、バッテリーが保たなくなったり、写真の画質が悪かったり、何か問題がある場合は、iPhone SEに買い替えた方が、何年も使ってきた古いiPhoneよりも少なくともいいはずです。最新のスマートフォンで、iPhone SEほど安いものはありません。

第三世代のiPhone SEや、間違いなく超高額になるiPhone 12や、それ以外のAppleの新製品を待つだけの価値はあるでしょうか?

私も同じことを思いましたが、それはおそらく秋になったらわかるでしょう。

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David Murphy - Lifehacker US[原文