この新型コロナウイルス患者のための呼吸法に関する以下の動画を見たことがある人もいるかもしれません。
この動画の中で、英国のクイーンズ病院のSarfaraz Munshi医師が、新型コロナウイルス患者に有効な呼吸法を実演してくれています。
動画でMunshi医師は「感染症を引き起こしたら、十分な空気を肺底に送り込むことが必要になります」と言っています。
Munshi医師の提案する呼吸法はきちんと確立されたもので、あらゆる病気の人に有効です。肺から余計な体液を取り除くのに適しています。
最近では、『ハリーポッター』シリーズの作者J.K.ローリングや、CNNのキャスターでNY州知事の弟クリス・クオモが、新型コロナウイルスの症状を緩和するのに使った呼吸法でもあります。
仰向けで寝ると肺炎のリスクが高まる
「これは体液過剰のどんな病気の患者にも助けになる呼吸法だ」と医学博士であり米国肺協会の医務部長でもあるAlbert Rizzo氏は話しています。
肺炎の一般的な合併症である息切れなどの症状を含む、新型コロナウイルスの患者も含まれます。
動画内でMunshi医師が言っているように、長期間ベッドに仰向けで横になっていると、肺炎になるリスクが高まり、病状が悪化します。
「長期間動かずに座りっぱなしでいると、体液が肺の奥に溜まるのです」とRizzo氏は言います。
呼吸法で肺はきれいにできる
この症状を緩和させるために、Munshi医師は呼吸法で肺をきれいにすることをすすめており、Rizzo氏も効果的だと推奨しています。
この呼吸法は分泌物をきれいにする肺の能力を最大化するいい方法だ。
Munshi医師のアドバイスを要約すると、一連の深い呼吸とコントロールした咳をするといいのです。
一度深く息を吸ったら、5秒間息を止め、それから息を吐き出します。これを繰り返してください。6回目に息を吸って5秒間息を止めたら、気道をきれいにするために、口を覆った状態で咳をします。
Rizzo氏曰く「最後の咳で分泌物が集まり、そのことで体液がゆるくなり、体液が胸部の中心に移動する」のだそうです。
この呼吸サイクルをもう1回繰り返し、それから顔の前に枕を置いてうつ伏せに寝て、10分間深呼吸をします。また、狭い気道を塞ぐので、仰向けで長時間横にならないようにするのも重要です。
ただし、1つ注意事項があり、この呼吸法は速くやらないでください。
過換気になったり、目眩がする可能性があるからです。自分が楽なペースでやりましょう。
仰向けに寝るのは避けよう
顔を枕にうずめてうつ伏せに寝た状態で、最後に深呼吸をします。
これは体位ドレナージとしても知られていますが、重力で胸部の中央に体液を集め、咳で吐き出すことができます。
患者が仰向けに寝ている場合は、体液が肺の底に集まると呼吸に影響が及ぶリスクがあります。
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Image: fizkes/Shutterstock.com
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Rachel Fairbank - Lifehacker US[原文]