日本の主食と言えばお米ですが、近年は全国的なパンフェスや高級食パンが人気を集めるなど、空前のパンブームが続いています。
そんな中、パンのサブスクリプションサービス「パンスク」が今年の2月末にスタートしたのをご存知ですか?
パンのサブスク「パンスク」って?

「パンスク」は、月に1回、全国のパン屋さんから冷凍パンの定期便が届く個人向けのサブスクリプションサービスで、毎月3700円(送料込み・税抜)で利用することができます。
「おいしいパンを旅しよう」をコンセプトに、“自宅にいながら旅先で思いがけず素敵なパン屋さんと出会った感動を楽しめる”のがポイントだそう。
響きはとってもおしゃれですが、どんなパンが届くの?コスパは?冷凍パンっておいしいの?などなど気になる点は山ほどあります。
というわけで、話題のパンスクを編集部員が体験してみました!
定期便が届いたよ!

クール便で届いた定期便は、60サイズの段ボール1箱。
もっと大きいと思っていたので想像以上にコンパクトなサイズにちょっと拍子抜けしつつも、箱のデザインのかわいさに癒されます。
ともあれ、一体どんなパンが入っているのか? 早速箱を開けてみましょう。

開けてみると、まず目に飛び込んできたのがこのカード。
カードの表には送られてきたパン屋さんの名前、裏にはお店のこだわりやコンセプトが書かれています。この紹介カードはすべての定期便に同封されているそう。
お店によっては公式のホームページなどがないところもあるので、こうした形で各店舗のストーリーを垣間見れるのは嬉しいですね。
また、どこのお店のパンが届くかは箱を開けるまでわからないので、「どこから届いたんだろう」「どんなパンが入っているんだろう」と、とてもわくわくする瞬間でした。
中には8種類のパンが!

あの小さな箱にこんなにたくさんのパンが詰められているとは! 思わず「いっぱい入ってるー!」と声に出してしまいました。
パンスクで送られてくるパンは通常6~10個とのことなので、これが平均的な量のようです。パン好きにはたまらないですね。
種類も豊富なので、これだけたくさんあっても1カ月飽きることなく楽しめそうです。
焼き方を丁寧に教えてくれるありがたいサービスも

せっかく届いたパンも、焼き直すのに失敗してしまったら元も子もありません。
と悩んでいたら嬉しいサービスが。パンスクに登録すると会員ページが発行され、そこからパンの焼き直し方の詳細を見ることができます。
基本の焼き直し方以外にも、時間がない時の手順やパンの種類ごとのおすすめの焼き直し方なども詳しく載っているので、状況や食べたいパンに合わせて、誰でも簡単に失敗することなくトーストすることが可能です。
気になる味は?

トースターで焼いている時からパンの香ばしい匂いが…!
たまらず食べてみると、冷凍パンとは思えないほどもっちりしていて、水分がしっかり保たれていることに驚き。
冷凍パン特有のあのパサパサとした食感や臭みもまったくありません。

また、トースターで焼いたことで表面もほどよく焦げついてパリッとした食感になり、本当にパン屋さんで焼きたてのパンを食べている気分になります。
このクオリティのパンが自宅で手軽に再現できるのは嬉しいなと感じました。
忙しい朝にも、仕事の合間にも

焼き方は複雑な工程なく簡単なので、忙しい朝でもたったの数分で高クオリティのパンが食べられます。
また、最近は自宅で仕事をすることがほとんどなので、仕事の合間のお供にちょうど良い。
体を動かすことが少なくなって、なんだか変な時間帯にお腹が減ってしまう(しかも微妙な空き具合)ので、そうした時の食事としてパンという選択肢が増えたのは嬉しい限り。
ちょっと気になったところ
1人暮らしには多めの量
1回の定期便で6~10個という量は、1人暮らしには若干多いように感じました。
とはいえ、冷凍で1カ月間保存ができるので、毎朝パンを食べる!主食はパン派!という方にはほとんど気にならないかもしれません。
パンの種類は自分で選べない
今回はシンプルめのパンが多かったこともあり、総菜パンや甘いパンが好きな人には物足りない組み合わせだったかも。
でも、自分では選ばないようなパンと出会えるというのがパンスクの醍醐味でもあるんですけどね。
パンの取り寄せなどはできない
気に入ったパン屋さんが見つかっても、そのお店のパンを取り寄せたり、定期便としてリピートすることはできません。
パンスクはまだ2月末に始まったばかりのサービスなので、今後のサービス展開に期待したいところです。
毎日が楽しくなる、新しい選択肢

実は筆者は朝ごはんの習慣がなかったのですが、パンスクのおかげできちんと食べるようになりました。
それどころか、「明日は卵も焼いちゃおうかな」「チーズをのせたらもっとおいしくなるかも!」と、朝ごはんを楽しみにしている自分がいることにびっくりしています。恐るべしパンの実力…!
当初は「パンに3700円もかけるなんて…」と思っていましたが、足を運ばずに各地のパンを手に入れられること、高いクオリティのパンが短時間で食べられる便利さを考えると、十分出しても良い金額なのでは?と思うようになりました。
おいしいパンがもっと身近になれば、味気ない毎日も充実しそう。これを機会に試してみるのもいいかもしれません。
あわせて読みたい
Image: パンフォーユー
Photo: ライフハッカー[日本版]編集部
Source: パンフォーユー