東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県に緊急事態宣言が出されようとしている今、リモートワークに移行している企業も増えています。
と同時に、普段の職場とは勝手が違う働き方に戸惑っている方も多いはず。
そこで、ライフハッカー[日本版]では、そのリアルなリモートワーク事情が知りたくて「リモートワークの悩み(同居人と一緒に働く編)」と題したオンラインアンケートを実施しました。(回答期間:2020/3/25〜3/31)
今回は、その回答から家族やパートナーと一緒に働いてみて気づいたことや課題を探っていきます。
みなさんの課題解決・模索編は、追ってレポートしていきます。
回答者は、30〜40代が中心

現在、家族やパートナーと共にリモートワーク(主に在宅勤務)を実践している20代から50代までの22名が回答してくれました。
リモートワーク経験者も多い

今回の回答者は、IT関連業種の方が中心だったため、普段から定期的にリモートを実践する人が45%ともっとも多い回答に。
中でも、新型コロナウイルス対策をきっかけにスタートしたという方は、32%ほど、営業職でいきなりのフルリモートになったというツワモノも。
リモートワーク時、在宅しているのは?

配偶者・パートナーと一緒に行なっている人が20名と一番多く、未就学児や小学生以上の子どもと共に働いているのは、のべ6人。
日中は、子どもを保育園や学童に預けていて、パートナーと2人で在宅勤務をしているという方もいました。
在宅で一緒に働いている人は、全体の64%

在宅で一緒に働いている人は、全体の64%。
普段は、それぞれオフィスに出勤していたり、一人が在宅勤務だったりと、同じタイミングで在宅勤務をすることが少ないからこそ、非常時ではあるけれど「相手のことや仕事を知る良い機会になっている」という声も上がっていました。(詳しくは後日レポートします)
主にリビング・ダイニングをシェアして作業中

マンション住まいも多く、家族ひとりひとりに対して一部屋を用意する住環境がなかなか難しい昨今、主な作業スペースは、家族とシェアしてリビング・ダイニングで行なっている人が77%と圧倒的多数に。
中には、寝室にワークスペースを作って作業している方も。
大規模マンションなどに設置されていることも多い共有カフェや勉強スペースなどを利用している方は、今回の回答者にはいませんでした。
自宅のリビングという限られたスペースで働くからこそ、工夫が必要になってくるようです。
出社が必要となるタイミングは?

通常業務での出社と答えた方は、1名のみ。
普段からオンライン上で完結するサービスやアプリを利用し、データをクラウド上に保管し共有することで、ネット環境とパソコンさえあれば、社外でも同じ作業環境を作れたというのが、リモートワークへのスムーズな移行のポイントのよう。
また、会社のパソコンを遠隔操作で動かして、自宅で業務を行なっているという回答もありました。
それでも、打ち合わせや来客対応を全てオンライン化するのは難しく、そのタイミングで出社が必要になっているようです。
また、書類の提出・記入・捺印といった紙ベースの作業が必要になる契約関連や経理業務をフルリモートで行うには、事前の準備やこれまでのルールの大きな変更がしいられそうです。
以上、アンケートを元に回答者のリモートワークの現状と課題をまとめてみました。
いつ収束するかわからない新型コロナウイルスとの戦いにおいて、経済活動を止めないためにもオフィスワーカーのリモート化は急激に進みそうだと回答からも実感しました。
次回からは、パートナーと共に、子どもと一緒に働くことで気づいたことや、実践している工夫、今感じている課題を中心に共に快適に働くためのヒントをレポートしていきます。
みんなのリモートワーク調査結果:
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