Facebookに関しては、プライバシーへの懸念が次から次へと浮上し、常にニュースを賑わしている状態です。
例えば2019年7月には、同社の子ども向けメッセージアプリ『Messenger Kids』が誤って、子どもが保護者の承認を得ていないユーザーとグループチャットに入れるようになっていたとして、(当然ですが)大きな非難を浴びました。
当時、Facebookはこの欠陥を、13歳未満の子ども向けに作られたこのアプリの「技術的なミス」と釈明していました。
この時点でお子さんがこのアプリを使っていた場合、このアプリ自体を削除する、という対応を取った保護者の方もいたでしょう。
大きなミスを経て『Messenger Kids』がアップデート
ただし、あなたがそこまではしなかったという場合は、Facebookが先ごろ発表した、保護者向けのコントロールパネル「Parent Dashboard」に新たなツールが追加されたことを歓迎するのではないでしょうか。
このツールは、我が子のチャット履歴の監視や、不適切な画像や動画の削除と報告、遠隔操作でのログアウトなどの操作を、保護者が手軽に行えるよう作られたものです。
『Messenger Kids』で保護者ができること
最近連絡を取った相手とチャット履歴
ここでは、子どもが誰とどのくらいの頻度でメッセージを交換しているかがわかります。
子どもが送っているのがテキストメッセージだけなのか、動画チャットをしているのかも把握できます。
画像ログ
ここでは、子どもが直近で送信した、あるいは受信箱に受け取った画像や動画を見ることができます。
そのうち、保護者が不適切と判断したものについては、スレッドからの削除や報告が可能です。
報告・ブロックされた連絡先履歴
子どもが報告したメッセージや、アプリ内でブロック/ブロック解除したユーザーを確認できます。
また今後も、子どもがユーザーについてブロックや報告を行った場合には、『Messenger』経由で保護者のところに通知が来ます。
情報ダウンロード
子どもの『Messenger Kids』に関する情報の写しを手元に置いておきたい場合は、ここから申請できます。
これには、子どもたちが連絡を取った相手、送受信したメッセージや画像、動画が含まれます。
(ただし、保護者が情報取得を申請した場合、アプリ経由で子どもにも通知が行くことに留意してください)
デバイスからの遠隔ログアウト
「Parent Dashboard」からは、子どもが『Messenger Kids』にログインしているすべてのデバイスを見ることができ、遠隔ログアウトも可能です。
(この機能は、保護者が指定した時間帯に子どものアプリへのアクセスを遮断する「Sleep Mode」とは別物です)
新機能へのアクセス方法
Facebookアプリのショートカットメニューをタップし、『Messenger Kids』のアイコンが出てくるまでスクロールします。
このアプリを使っている子どもが2人以上いる場合は、アクセスしたいアカウントのほうの子どもの名前を選ぶと、その子どもの情報を閲覧できます。
また、Facebookの説明によると、ブロック操作後のアプリの挙動にも変化があったようです。
今回の変更により、ブロックしたユーザーと再び1対1のチャットをしたいと望んだ場合、子どもが自分でブロック解除できるようになりました。
また、ブロックしたユーザーとのチャット内容も『Messenger Kids』の受信箱にそのまま保存されるので、保護者が好きな時にチェックできます。
子どもとブロックされたユーザーは、ブロック後もお互いに連絡先から消えることはなく、共通のグループチャットに留まりますが、個別にメッセージを送ることはできなくなります。
また、ブロックされた相手が含まれているグループチャットに子どもが復帰したり、メンバーとして加わったりした場合には、子どもに対して警告が表示されます。
また、子どもはいつでもグループチャットを退出できます。
保護者はこれからも、子どもが『Messenger Kids』で誰と連絡を取っているかを把握し、管理できます。
また、子どもの連絡先リストから、ユーザーをいつでも削除できます。
この説明を読むと、自らの判断でグループを退出しない限り、子どもは今後もブロックした相手や見ず知らずの相手とグループチャットができることがわかります。
この点には十分な注意が必要でしょう。
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Image: Shutterstock
Source: Facebook
Meghan Moravcik Walbert - Lifehacker US[原文]