昨年9月、日本航空は一部のフライトの座席表に「幼児マーク」を付けることを発表しました。

これは、座席指定されている3歳未満の乳幼児の席に付くマークで、座席指定画面上で表示し、他の乗客に幼児連れであることをわかるようにしています。

アメリカの航空会社はこのような対応をしていません。

しかし、ゆっくり休みたい、仕事をしたい、どうしても子どもが苦手であるなどの理由で乳幼児の近くに何とか座らずに済む方法はないものかと思ったことがある人は多いのではないでしょうか。

どんなに疲労困憊していても、どんなに早朝のフライトでも、乳幼児の泣き声が聞こえると、何時間も眠れずに過ごすことになりがち。

どうしたらいいのか?そんなときに覚えておきたい対策はいくつかあります。

(先に断っておきますが、もちろん子どもとその親も機内では他の乗客と同じように尊重されるべきですし、子どもに泣かれて一番困っているのは、その子の親自身だということを忘れないようにしましょう)

出口の列の席を予約する

まず、1つ目のコツ。

泣き叫ぶ乳幼児のすぐ隣の席になる確率を低くしたいなら、できるだけ出口の列の席(非常口座席)を予約するようにしましょう。

15歳未満の子どもはその列に座ることが禁じられているからです。

(出口の列を予約するには追加料金がかかることもあるので、追加料金を払ってでも静かな席を予約したいかよく考える必要があります。もしかしたら、その列の前後の席を予約するのが得策かもしれません)

パティションや壁に近い席を予約しない

2つ目のコツは、機内のパティションや壁に近い席を予約しないことです。

「このパティションは、専門用語で『バルクヘッド』と呼ばれ、機内で赤ちゃん用のバシネット(新生児用かご型ベッド)を安心して使える唯一の場所です。ですから、1歳未満の子どもはたいていそこに寝かせることになります」

とフライトアテンダントのAnnie Kingstonさんが、旅行サイトのOysterに書いています。

バルクヘッド専用のバシネットを無料で提供する航空会社もあります。

(たとえば、デルタ航空は国際線でバシネットを無料で貸し出していますが、すべての航空会社に共通のポリシーはなく、航空会社によって異なります)

自分が搭乗する予定のフライトのバルクヘッドの位置がわからないときは、SeatGuruで座席表をしっかりチェックして、バルクヘッドの列から数列離れた席を予約するようにしましょう。

でも、もう少し大きくなってバシネットを必要としない子どもでも機内で泣き叫ぶことはあります。

そういう子どもも避けたいときは、どうしたらいいのでしょうか。

バルクヘッド席の注意点

飛行機のバルクヘッド席を予約するときに注意すべきポイント

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夜行便を選ぶ

一般的に言えることですが、フライト中静かに過ごしたいなら、昼間の便より夜行便を選ぶことです。

乳幼児は夜中の方が眠ってくれることが多いので、大人は静かで落ち着いたフライトを満喫できる可能性が高くなります。

フライトアテンダントに申し出る

運悪く絶望的な状況になり、どうしても耐えられなくなってしまったら、フライトアテンダントに空席があれば別の席に移りたいと申し出てください。

(アメリカン航空のフライト中に泣き叫ぶ乳幼児に悩まされた乗客が航空会社に苦情を言ったところ、そのような場合はフライトアテンダントに話して別の席にしてもらってくださいという回答を得た話がFlyerTalk forumsに掲載されています)

それもダメなら、最後はフライトアテンダントから耳栓をもらってはどうでしょう。少しは落ち着いて過ごせるはずです。

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Photo: Shutterstock

Source: 日本航空(幼児マークについて),(非常口席について),Oyster,デルタ航空,FlyerTalk forums

Reference: SeatGuru

Josh Ocampo – Lifehacker US[原文