消費者擁護団体「Elliott Advocacy」の設立者、Christopher Elliott氏は、「The Washington Post」の中で、出くわす可能性のある機内の最悪の座席について述べています。

例えば、バルクヘッド席(座席の前が壁になっていて足元が広い席)だと思ったのにリクライニングができないとか、エンターテインメント機器が動かず、ボタンをあれこれ押してみてもダメというケースなどです。まん中の座席は、どこであろうが最悪ですが、まん中でしかもトイレに近い座席というのもあります。

飛行機のバルクヘッド席を予約するときに注意すべきポイント

飛行機のバルクヘッド席を予約するときに注意すべきポイント

こうして考えると、1つの重要な疑問が湧いてきます。「これ以上ないほどひどい」と思われるのは、一体どのような席なのでしょうか

エリオット氏も話していますが、飛行機の機種は実にさまざまなので、「最悪の席」をたった1つ選ぶのは難しいものです。どれを最悪と感じるかは、主観的なものでもあるからです。例えば、まん中の席でも気にしない人もいるかもしれません(もしもそうなら、変人だと言えるでしょう)。

いずれにせよ、ひどい座席はいくつかありますから、賢く計画的に選ぶことが大切です。どうすれば、飛行機で最悪の座席を予約せずに済むかをお教えしましょう。必要なのは、ちょっとした下調べと、早めのチェックインです。

ベーシックエコノミーは予約しない

エリオット氏が言うには、どうしようもない座席を避ける最も簡単な方法は、可能な限り、一番安いチケットを買わないことです。つまり、ベーシックエコノミーを避けるという意味です。

航空会社はたいてい、ベーシックエコノミーを選んだ乗客に、ほかの乗客がリクエストしていない空いた席を割り当てます。つまり、まん中の座席に座らされる可能性があるのです。

アメリカン航空や、ユナイテッド航空デルタ航空のように、航空会社によっては、いかなるアップグレードや座席の変更も不可、という場合もあります。

もちろん、我慢してベーシックエコノミーにして、うまくいく場合があるのは筆者も経験済みです。でも、ベーシックエコノミーではなくスタンダードエコノミーにしておけば、最低でも座席を変えることはできます。

スタンダードエコノミーを予約するという選択肢はありえない人もいるでしょう。特に、できるだけお得な方法を探している場合です。そんな人のために、ほかの方法もご紹介しましょう。

(また、サウスエスト航空のように、座席の予約ができない格安航空会社を使うなら、良い席を確保できる有料の「アーリーチェックイン」を利用する方法もあります。

早めに搭乗できるグループに入れてもらえるため、より良い座席が保証されるのです。サウスウエスト航空の場合、1フライト1人当たり15~25ドルかかります)

機種を調べる

窓側の席を予約したと思ったのに、乗ってみたら実は座席の隣りに窓がないことを知って愕然とすることがあります(機種のつくりによっては実際にあることです)。実際、航空会社が提供する座席表では、どのような座席か正確にわからないことが多いのです。

結局どの座席も同じように見えるので、トイレの隣りの席であっても、それほど悲惨な場所に思えないかもしれません。

そこで役に立つのが「SeatGuru」です。

このサイトでは、主要な航空会社の航空機すべての座席表を色分けし、良い席やひどい席を、コメント付きで指摘しています。旅行の予約をしたら、SeatGuruで航空会社と機種を検索し、選んだのが最悪の席ではないことを確かめましょう。

窮屈な座席でのフライトを避けたい人は、SeatGuruの座席比較チャートを使えば、座席の幅が広い機種を探すこともできます(それでもひどい席に当たってしまうかもしれませんが、少なくとも座席が広ければ、苦痛を軽減できます)。

旅行に関するウェブサイト「Smarter Travel」にも、役立つ情報が載っています。同等価格の2つの便で迷っているなら、SeatGuruを使ってそれぞれの機種を調べればいいというのです。

例えば、座席の並びが2-4-2と3-4-3なら、2-4-2の方にすれば、少なくとも、まん中の座席で身動きが取れなくなる可能性は減ります。

早目にチェックインし、座席表をチェック

出発24時間前にウェブサイトでのチェックインが可能になったら、できるだけ早くアクセスしましょう。どうしてかというと、ビジネスクラスやファーストクラスにアップグレードされる乗客の座席が空くのが、たいていその頃だからです。

つまり、早くチェックインすればそれだけ、良い座席を確保できるかもしれないわけです。

そして前にも書きましたが、航空会社のアプリも今すぐダウンロードしましょう。出発当日は、座席の空き状況が刻々と変化します。

空いた席をすぐ確保するには、アプリを使うのが一番簡単です。時間と労力を惜しまないなら、出発までの間、ただひたすら座席をチェックしていれば、もっと良い座席を簡単に確保できるかもしれませんよ。

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Image: Miew S. (Shutterstock)

Source: Elliott Advocacy, The Washington Post, アメリカン航空, ユナイテッド航空, デルタ航空, サウスエスト航空, THE POINTS GUY, SeatGuru, Smarter Travel

Josh Ocampo - Lifehacker US[原文