ついこの前までは、Windows 7の話題でもちきりでした。
自分のパソコンのOSにまったく興味がない人でも、Microsoftがこれ以上Windows 7のセキュリティアップデートをしないというニュースは、間違いなく気になったはずです。
怖くなって、慌ててWindows 10の最新のパソコンを買う必要はありませんが、老い先短いWindows 7よりもはるかに安全なOSに移行しておくのは大事なことです。
しかし、人々がOSの移行を躊躇する大きな理由のひとつは、単に新しいOSでは動かないソフトやプログラムがあるからです。
アプリの互換性に対する不安
米Lifehacker読者のDonaldさんから、このような投稿がありました。
「無料でWindows 10にアップグレードできるという記事を読んで疑問に思ったのは、アプリすべてを外部ディスクに保存する必要があるのでしょうか? それとも、アプリも一緒にアップデートされるのでしょうか?」
これは素晴らしい質問です。Windows 7からWindows 10にアップグレードしようとする時は、アプリの互換性が問題になるからです。
実を言うと、私は常にOSはまっさらな状態でインストール(ドライブ内のデータをすべて削除して、どんな形であれサードパーティーのアプリがない状態でWindows 10を新規インストール)すると決めているので、このようなアップグレードはしたことがありません。(理由は後ほど説明します)
アップグレード時のトラブル
通常、Windows 7からWindows 10へのアップグレードのプロセスは、すべてのアプリを一緒に持っていった方がいいです。
しかし、①アプリが表示されなかったり、②アップグレード時にアプリを一緒に持っていくオプションが選べなかったり、③最初にアプリを削除しない限りアップグレードができなかったりなど、何らかの理由でWindows 10にアップグレードできない場合があります。

上記の中で、②よりも、①・③の問題を経験したことがある人が多いのではないかと思います(かなりレアケースですが、あるバージョンのWindowsから、まったく違うEnterpriseなどにアップグレードしようとする場合に、このようなことが起こります)。
まずはアプリの互換性をチェック
ありがたいことに、このアップグレードのプロセスでは、Windows 10に完全に移行できないということが何らかの方法で表示されると思います。
ですから、できれば自分にとって重要なアプリがWindows 10で互換性があるか最初に調べてみてください。少なくとも、最新のOSでどのアプリが動いて、どのアプリが動かないのかがわかります。
そうすれば、アップグレードする時になくなるアプリ(もしくはアップグレードの前にアンインストールしなければならないアプリ)に驚かずに済み、不測の事態に備えることができます。
コマンドプロンプトを使う解決策も
他にも、助けになりそうなおすすめの方法はいくつかあります。
まず、コマンドプロンプトを開いて、「wmic」と入力してEnterキーを押し、それから以下のコマンドを入力してください。
output:C:\Users\Davem\Desktop\InstalledProgramsWMIC.txt product get name,version
次に、どこでもいいので今作成した「.TXTファイル」を保存したいところに、Cドライブの場所を置き換えます。
すると、パソコンにインストールしているすべてのプログラムの一覧が手に入るので、Windows 10にアップグレードした時にどのプログラムが残っているのかを相互参照できます。
(このやり方が好きではない場合は、Windows 7のコントロールパネルでインストールされているプログラムの一覧を見て、スクリーンショットに取ることもできます。それをどこかに保存して、新たにWindows 10をインストールした時にチェックしましょう)。
元の状態に戻すには、アップグレードのインストールではなく、新規インストールを実行するという逆説的なアドバイスと共にこのステップを行なうのがおすすめです。
「再インストールがベスト」のケースは?
すべてのアプリがWindows 10に移行できるか心配な場合は、インストールしていたアプリの数にもよりますが、Windows 10だけを起動してかなり抜き取りチェックをしなければなりません。これには時間がかかります。
その時インストールしていたアプリがあるかをチェックするよりも、必要だとわかっているアプリだけを再インストールすることに時間を使った方がいいのではないでしょうか。
アプリが少ないなら『パソコンのお掃除』を
パソコンには、以前使っていたアプリ、いつかインストールしたけど忘れてしまったプログラム、古いファイル、要らないデータなどなど、今は必要がなかったり、存在を忘れているものが大量にあるはずです。
新しいOSに移行する時は、貴重できれいなパソコンに入れたい新しいものが非常に具体的かつ厳密にわかっているので、パソコンをリフレッシュする絶好のタイミングです。
この手順については、以前米Lifehackerでしっかりと説明したので、今回はその手順は説明しませんが、検討することをおすすめします。
再インストールしなければならないアプリが大量にある場合は、多少手間がかかると思いますが、基本的には少なくとも新しいシステムでも起動するものなので簡単です。
おそらく、Windows 10を自分好みにするのに半日ほどかかると思いますが、その結果としてパソコンが合理化されるので、やるだけの価値はあると思います(この後は、必要に応じて後で再インストールできる“必要最低限バージョン”のWindowsをイメージできるようになり、セットアップの時間を大幅に節約できます)。
バックアップはお忘れなく
最後に、アップグレードする前に、Windows 7のパソコンのフルバックアップを作成することを心底おすすめします。
バックアップを取るかどうかはあなたの自由ですが、私は万が一のことが起こった時のために元のWindows 7に簡単に戻せるよう、あらゆるデータをコピーしておきます。
Windows 7で使っていた大事なアプリがまったく使えないとわかった時のためです。用心するに越したことはありませんよ。
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Screenshot: Microsoft
Image: Charnsitr/Shutterstock.com
David Murphy - Lifehacker US[原文]