何週間か細かく検索を続けて、「ようやくお得な価格の航空券を見つけた」と思っていました。それなのに、その航空券を予約した後で、同じ航空会社で数百ドルも安い、もっとお得な航空券が見つかったのです。
慌てて、次に見つけた航空券も予約しました。そんなお得な航空券はすぐになくなるかもしれないし、米国の主要航空会社のほとんどは、24時間以内であれば無料でキャンセルができる(もしくは似たようなポリシーがある)のを知っていたからです。
ところが、それはいいアイデアではないかもしれません。
2つのフライトを予約して起きたトラブル
「Elliot Advocacy」の掲示板でユーザーのNessさんが、同じような航空券を予約する前に、最初に予約していた航空券をキャンセルした方がいい理由を教えていました。
というのも、Nessさんが類似した2つの往復航空券(往路の出発時刻と日付は違うが、復路は同じフライト)を予約した後で、ユナイテッド航空がNessさんが初めに予約した航空券をキャンセルしたのです。
ユナイテッド航空は、一度は払い戻しに応じましたが、1週間後には払い戻しではなく、今後のフライトを保証しただけでした。
なぜフライトがキャンセルされたのか?
2つの航空券を予約すると、航空会社では「予約が重複している」とみなされます。
ユナイテッド航空の運賃に関する規約によると、「より低い価格で航空券を購入するために、座席をキープしたりブロックしたりする予約」は、航空会社の独自の判断により自動的にキャンセルできるのです。(ただし、ユナイテッド航空の規約では、予約を重複していた人への払い戻しに関しては明言していません)
アメリカン航空も、フライトの予約が重複していた場合、航空会社の予約保留延長をしていたとしても、そのうちの1つをキャンセルします(基本的には、特定のフライトで、24時間を超えてもその時の運賃で航空券をキープできるオプションが受けられますが、重複する予約をした場合は、元の運賃や予約はキャンセルされます)。
航空会社も厳しくなりつつある
Johnny Jetさんもアメリカン航空で同じ経験をしました。その時のことをこのように書いています。
時々、1人で旅行していて航空運賃が本当に安いときは、2つの違う航空券を予約して自分にフライトを選ぶ余地を残す、というのを好きでやっています。
いつも1つは息子の住む場所に行く航空券をとります。そのため、この時サウスキャロライナから自宅のあるロサンゼルスに戻る航空券を予約したのです。
でも当時、サウスキャロライナから父が住むフロリダまでの安い航空券を見つけたので、フロリダへのフライトも予約しました。
こうしたことをよくやっていたので、アメリカン航空の24時間以内のポリシーを利用して、後で正式に予約をするつもりでした。
結局、後で予約した航空券は、本人の承諾なしにアメリカン航空によってキャンセルされました。航空会社を混乱させないためには、担当者とやりとりをする必要があったのです。
デルタ航空など他の航空会社でも、重複する予約に関するルールを詳しく説明しています。最近では、サウスウエスト航空の新しい予約システムも、顧客が同じフライトを予約していないか監視するようになっています。
トラブルを避けるには
以前、米Lifehackerでも書いているように、航空会社の運賃に関する規約の抜け道を利用したとしても、捕まることはありません。
しかし、規約やルールに適切に則っていればうまくやることはできると思いますが、ルールを破ることを擁護しているわけでもありません。
できることなら、似たようなフライトは予約しない方がいいと思います。このようなトラブルを完全に回避したいのであれば、24時間のキャンセルや予約キープのポリシーを利用して、違う航空会社の航空券を2つ予約すれば、問題は起こりません。
同じ航空会社でよりお得な航空券を見つけた場合は、最初に予約した航空券をキャンセルしてから、そちらを予約した方が安全でしょう。
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Image: Shutterstock
Source: Elliot Advocacy, United Airlines, American Airlines, Johnny Jet, Delta, The Points Guy
Josh Ocampo - Lifehacker US[原文]