こんにちは。「5分会議」(R)で人と組織を育成する専門家の沖本るり子です。

就職・転職などの面接や、社外での自己紹介のとき、自分をうまくアピールできていますか?

自分ではうまくできているつもりなのに、なぜか最後の面接・面談でいつも通らない。自己紹介をしてもその後ほかの人とうまく繋がらない…など、身に覚えがあれば、伝え方がズレているのかもしれません。

今回は、そんなお悩みを持つビジネスパーソンに向けて上手なアピールのコツをお話しましょう。

自己紹介で上手にアピールするには?

面接
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自分をアピールすることなんてあまりない…と思っていても、人生では自分をアピールする場面が意外と多いものです。一番多いのは自己紹介の場面でしょう。

下手な自己アピール例

自己紹介をするとき、制限時間があるにも関わらず時間を無視し、あれもこれもと話をする人がいます。

こういう人に限って「話し下手で」「話すのが苦手で」と前置きをし、周囲の迷惑も気にせず制限時間を超えて話すのです。自覚があるなら、話は短くしていればよいものを…。

そして、こういう人ほど自分の説明をしがちです。

その説明は、たいてい氏名や、所属会社、職種、出身地、年齢、趣味、家族構成など。

もちろん、自己紹介とはそういうものと考えているのでしょうし、上司などから内容まで指示される場合もあります。

たとえば、社外で会社の一員を名乗る場合の悪い例、良い例ではこんな違いがあります。

悪い例:

「はじめまして。●●会社の○野△子と申します。よろしくお願いします。

入社8年目で、今は商品企画部です。最初は、販売促進部に3年。そして、経営企画室に2年いました。

山口県出身で、趣味は映画観賞。家族構成は、両親と弟の4人家族で、今は、1人暮らしです。最近、クッキー作りにはまっています。どうぞよろしくお願いします」

よくある自己紹介かもしれません。でも、あなたに関心がない人は「ふ~ん」で、せいぜい名前を覚えてもらえるくらいでしょう。仕事上だから、気にもされないかもしれません。

上手な自己アピール例

自己紹介では、周囲の人たちにとって自分が価値ある人物だと思ってもらえると「お?」と興味をもってしっかり耳を傾けてもらえ、距離感が縮まるものです。

そのため、自己紹介より、自分を上手くアピールした方がよいでしょう。

制限時間を超えるのはマイナスアピールに繋がるので要注意。そして、ただの紹介より、自分をしっかりアピールしたほうがあなたの価値があがるのです。

良い例:

「はじめまして。さわやか飲料を提供する●●会社の○野△子と申します。

皆様とこのプロジェクトチームに参加でき、光栄です。私がここで、とくにご提供できることは、アイデアだしとデータ分析の作業に関すること。これまで商品企画部で3年、販売促進部で2年、培ってきた経験からです。どうぞよろしくお願いします。○野でした!」

これが婚活などで参加している集まりであれば、自分の家族構成から趣味などを語るのもありでしょう。

しかし、仕事で会社の一員としての自己紹介の場面であれば、話は違います。

あなたがみなさんに何を提供できる人なのかを特に伝えましょう。

何をやっていたかではなく、これから何を自分にくれるんだろうか?と期待している相手にあなたの価値をアピールしてみましょう。

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