今年は例年よりも早くインフルエンザが大流行しているそうです。
そんな中、怖い記事を読んでしまいました。
Healthで紹介されていたアリゾナ大学の研究によると、オフィス内で誰かがウイルスに感染して体調を崩しているとき、コーヒーポットやプリンターのボタン、冷蔵庫のドアなどたった4時間の間にウイルスの痕跡がオフィスのあちこちで発見されるようになるとのこと。
恐ろしい…仕事でもプライベートでも忙しいこの時期、絶対体調は崩したくない…!
そんな方に、風邪やインフルエンザ、ノロウイルスなど様々なウイルスから身を守るために今すぐに私たちが実行できることをまとめてご紹介します。
1.公共の場では感染スポットに注意する

厚生労働省によると、インフルエンザは大きく分けて飛沫感染と接触感染と呼ばれる感染ルートがあるとのこと。
先ほどのオフィスの例でも分かる通り、オフィスやジム、スーパーや電車など公共の場にあるものに触れたときは接触感染を減らすためにもこまめに除菌するよう心がけましょう。
Healthが警鐘を鳴らす場所は、オフィスだとプリンターやドアノブ、エレベーターのボタンなど。
複数人が触る場所であり、キレイに見えてもウイルスが潜んでいる可能性は高く、種類によっては48時間も物体の表面上で生き長らえているウイルスもいるのだとか。手洗い、もしくは除菌効果のあるハンドジェルなどを上手く活用しましょう。
また、ジムは汗などで湿気を含んだものも多く、菌が大好物の環境が整っています。ランニングマシンやトレーニング機器、ロッカーに触れる前、後にはしっかり除菌することを心がけたほうがよいとのこと。
Healthによると、スーパーマーケットのカートにも要注意!
生鮮品を触れた手で大多数の人が触れているものですから食中毒リスクもありますよね。また、マイバッグも頻繁に洗って清潔にしている人は少ないでしょう。こちらもさまざまな感染リスクがありますから、常に除菌、清潔にしておくことが重要です。
ジムでのマナーも気になる
2.ウイルスを吸いこまない

すごく原始的な方法に聞こえるかもしれませんが、誰にでも簡単にできて、効果的な対策と言えるでしょう。
映像などで見たことがある人もいるかもしれませんが、厚生労働省によれば、誰かがくしゃみや咳をしたときに約2m以上離れていれば飛沫感染を防げる可能性が高くなるとのこと。
Healthでは、近くにいる人が咳やくしゃみをした際にはゆっくりと静かに息を吐き出すようにして、体内にウイルスを吸いこまないようにする方法が紹介されています。
私は可能な限り外出する際には人混みを避ける曜日、時間帯を選び、また、この時期は公共交通機関をできるだけ使用しないようにしています。
一駅くらいであれば免疫をつけると思ってウォーキングがてら歩くようにもしています。
3.自分のペンを持ち歩く

ペーパーレスが進んできていることから、あまりペンを使用する機会は少なくなってきているかもしれませんが、役所や銀行、カード決済時にサインする場合、またお子さんがいる場合は学校の集まりなどで何かを記入する際にそこに置かれているペンを使用する機会がありますよね。
Healthによると、そうしたアイテムから感染を防ぐためにも、自分のペンを持ち歩く習慣をつけるとよいとのこと。
何気なく使ってしまう外出先にあるペン、確かに毎日どのくらいの人数が触れているのか分かりません。全員が健康な状態、かつ清潔な手で触れているどうかも分かりません。
ペン1本なら荷物にもなりませんし、カバンに忍ばせておくとよいかもしれませんね。
4.スマホこそ、こまめに除菌すべし

毎日どこでも常に触れているもの、そうスマホです。
そのスマホ画面にどれほどの菌が潜んでいるか、想像もしたくないのですが、毎日触れるものなのに除菌したことがないという人も多いのでは?
私は外出時にスマホを持ち歩いたときには、帰宅後真っ先に除菌シートで画面、そして全体を拭きとるようにしています。
(除菌シートの余った面で、玄関やドアノブ、洗面台など、帰宅して手を洗う前に触れる場所を拭きとるようにしています)
その姿を目にした友人からは「潔癖だね~!」と驚かれたこともありますが、よく考えてみてください。
スマホは通話する際には口元に近づけることもありますし、人によってはトイレにも持ち込んで画面に触れている場合もあります。
Healthでも、スマホがどれだけ私たちの体内にウイルスをもたらしそうなアイテムか、そして菌の温床になりえそうなアイテムかは想像に難くないはずだと除菌を推奨しています。
毎日は面倒、という方、数日に一度、もしくは週末だけでも良いので実践してみてください。
スマホの正しい除菌方法
5.水回りのものにも要注意

洗面台のタオル、歯ブラシホルダー、キッチンのスポンジにまな板などはどうしても水気を含んでしまいがちなもの。普段から清潔な状態に保つことが家庭内での感染を防ぐ有効な手立てでしょう。
私はバスタオルを2日ほど続けて使用するのですが、日中は外に出してなるべく日干しするようにしています。まな板やスポンジも、洗って乾燥するだけでなく、なるべく日に当てることで除菌、消臭するようにしています。
Healthでは、アリゾナ大学で微生物学の教授を務めるGerba氏が以下のように述べています。
「多くの人がそもそもきちんと手を洗えていません。その状態でタオルに触れると、まさに菌にとっては繁殖しやすい格好の環境を作り出しているようなもの。1週間や2週間、洗面台のタオルを交換しない、なんて方もいるようですが、少なくとも使用したタオルは2日ほどのスパンでこまめに洗うようにしましょう」
「Health」より引用翻訳
正しい手洗いしていますか?
6.歯磨きで口腔環境を整える

CDC(アメリカ疾病管理予防センター)によると、インフルエンザウイルスは湿った状態の場所であれば72時間生き長らえることができるとのこと。体が弱っているときには尚更歯磨きをきちんとして、口腔環境を整えておくことが重要だといいます。
私も、唾液の分泌量が減っている朝、起きてまず1番にすることは歯磨きです。もちろん夜ベッドに入る前にも歯を磨きますが、朝再度歯磨きをすることで、前日の磨き残しを再度キレイにし、菌の繁殖を食い止めることに繋がりますよ。
口腔内環境でいえばもう一つ、Mouth Healthyにのど飴の選び方についても注意するように、と書かれていました。
感染とは直接関係することではありませんが、のど飴は砂糖を多く含んだキャンディーのようなものも多いため、虫歯菌を増殖させるきっかけになってしまうとのこと。できればシュガーフリーのものを選び、乾燥が気になる場合は冷水でうがいをするようにしましょう。
正しい歯のお手入れとは?
いかがでしたか?
栄養のある食事に充分な睡眠だけが感染予防ではありません。普段何気なく触れているものでも、それらを媒介としてウイルスはすぐに広まってしまうのです。
ちょっとしたひと手間をプラスして、健康な体で多忙な年末年始を乗り切りましょう!
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Image: Shutterstock.com(1, 2, 3, 4, 5, 6, 7)
Source: Health(1, 2), Mouth Healthy, 厚生労働省(YouTube)