アマゾンのスマートスピーカーAlexa(アレクサ)が感情を表せるようになります。
Alexaは今後、興奮や落胆の気持ちを表現したり、さまざまなスピーキングスタイルを使い分けることができるようになります。
バーチャルアシスタントだからといってロボットみたいに話す必要はない
私たちは、ロボットみたいな話し方をするバーチャルアシスタントに慣れてしまっています。
結局のところ、Siri、Cortana、Alexaなどはいずれも、まだスタート地点に立ったばかりなのです。
バーチャルアシスタントだからといって感情を表現してはいけないということはないはず。
AmazonはAlexaに感情を表現する能力、より自然なスタイルで話す能力を与えました。
Alexa Skills Kit Blogによれば、この能力により「みなさまにより自然でより直感的な音声体験を提供する」ことができるようになります。
Alexaエモーションズとスピーキングスタイル
Alexaの新機能は、Alexaエモーションズ(Alexa Emotions)とスピーキングスタイル(Speaking Styles)の2つに分けることができます。
Alexaエモーションズ
Alexaは、応答タイプに応じて落胆や興奮を表現できるようになります。
また、それぞれの感情を低、中、高の3段階で表現可能。
この機能には、Amazonのテキスト読み上げ技術が使われています。
Amazonは、興奮、落胆といった感情表現がどんな場面で適用されるのかの例を挙げています。
たとえば、ユーザーが雑学のクイズに正解すると、Alexaは興奮したトーンで応答します。
反対に、試合に負けたと報告すれば、落胆したトーンで応答します。
スピーキングスタイル
Alexaは、News、およびMusicと名付けられたスピーキングスタイルを使うことができるようになります。
Newsは、ニュースを読むキャスターの口調を模倣したものです。Musicは、ラジオDJの模倣です。
どちらも、Amazonのテキスト読み上げ技術が使われています。
この機能は、配信されるコンテンツに応じて、イントネーションや強調、ポージングを変えるというものです。
Amazonが実施したブラインドテストでは、どちらのスタイルも、Alexaの標準的な口調よりも自然に聞こえるとの評価を獲得しています。
Alexaが賢くなるお手伝いをしましょう
Amazonは、これらの新しい感情表現とスピーキングスタイルを、米国の開発者が利用できるようにする予定です。
また、オーストラリアでは、「オーストラリアバージョンのNewsスピーキングスタイル」が利用できます。
これら新機能は、そのほかの地域でも使えるようになるはずですが、少し時間はかかるかもしれません。
Alexaに感情表現が追加されるのを待つ間に、Alexaがより賢くなるお手伝いをしてみませんか?
AmazonはAlexa Answersにゲーミフィケーションの要素を追加しました。
あなたが提供した答えをAlexaが使うたびに、ポイントがもらえます。
あわせて読みたい
Image: Amazon アレクサ, Shutterstock.com
Original Article: Amazon Alexa Can Now Express More Emotions by MakeUseOf