仕事でもプライベートでも手放せないスマホ。かじかむような寒さの中でも、ジャケットやコートの中から取り出して、操作しなければならないときは、やっぱりスクリーンタッチが可能なグローブが便利です。
11月に入ったというのに、昼間は20度を超えるような日もありましたが、ようやく冬本番が到来。
さすがにアウター類の準備は済んでいるでしょうから、今回は後回しにしがちな冬小物であるグローブの最新情報をお届けします。
まず、どんな素材やデザインであっても絶対条件となるのが、スマホ画面の操作に対応していること。操作するたびに、いちいちグローブを脱ぐなんて面倒この上ないですから。
いくらかっこいいグローブであったとしても、使わなくなってしまいます。数年前はごく限られたブランドでしか、タッチスクリーン対応のグローブを見つけることができなかったのですが、今季はほとんどのブランドで簡単に見つけられるようになりました。
機能面ではやはりアウトドア系ブランドが突出していますが、スーツやジャケットを着用したときにハイテク感のあるナイロン系素材のグローブはいまいち。
そこで今回は、普段遣いにちょうどいい「街仕様」、自転車通勤などで防寒性を重視する「アクティブ仕様」、正統派のビジネススタイルにぴったりの「クラシック仕様」の3カテゴリーに分類しました。
街中での普段使いなら、「ライナーグローブ」が適任

スノーボーダーならおなじみのブランド「バートン」からは、ゲレンデで使用する本格的なスノーグローブのライナーとしても活用できる「メンズ ドライリリース ウール グローブ ライナー」を推奨。
天然のウールでありながら通気性に優れ、グローブ内の余計な水分を発散し、速乾性に優れた独自のメリノウール素材を採用。街用として十分な保温性も併せ持ち、さらに防臭機能もあるのが頼もしい限り。
左:メンズ ドライリリース ウール グローブ ライナー価格5500円/バートン
「アンダーアーマー」の「UAアーマー ライナー2.0」は、雨や雪を弾き、通気性も確保した、独自のUA ストーム加工を施した、やわらかなポリエステルニット素材。薄手でフィット感のあるデザインで、ごくシンプルなので、着こなしを選びません。
こちらも街用として必要十分な保温性を誇り、雪山や極寒の日にはライナーとしても活躍。リブの袖口がしっかり外気の侵入を防ぎ、快適なフィットを実現。
右:UAアーマー ライナー2.0 価格2970円/アンダーアーマー
都市型サイクリストには優れた防寒性の機能派を

北イタリア生まれの老舗クライミングギアブランドが、「CAMP」と書いて「カンプ」(キャンプではありませんのであしからず)。
129年にも渡ってクライマーや登山愛好家たちから信頼されてきたというから、その実力はお墨付き。こちらの「G-エア」の保温素材には、抜群の保温性を誇る「プリマロフト®」を、掌にはグリップ力のある高通気性素材を採用しています。
左: G-エア価格7000円/カンプ
強靭なナイロン素材を供給するインビスタ社に別注をかけ、「ナリフリ」が独自に開発したオリジナルのポンチ素材(厚手のジャージー素材)を採用したのが、「高耐久性ポンチグローブ」。
それゆえ、圧倒的な耐摩耗性を誇り、手の甲には撥水性のある素材を組み合わせています。ハンドルを強く握るサイクリストにとっては見逃すことのできない機能を実現! こちらは新色のネイビー。
右:高耐久ポンチグローブ価格9800円/ナリフリ
スーツ着用の日はやっぱりクラシカルなレザーを

言わずと知れた、アメトラ・アメカジの雄「ポロ ラルフ ローレン」。同ブランドから紹介したいのは、ディアスキンを使用し、ライナーにウールを配した「ディアススキングローブ」。
見た目は至ってシンプルで、汎用性の高いデザイン。シボ感のあるレザーとアジャスターベルトでフィットさせる袖口がポイントです。人差し指と親指の先端は、スクリーンタッチが可能な素材で切り替え、予想以上にグリップ力も高いのが頼もしいところ。
左: 「ディアススキングローブ」2万7000円/ポロ ラルフ ローレン
英国王室御用達の称号を持つ、世界に冠たるレザーグローブの最高峰ブランドが、「デンツ」。こちらの「タッチパネル対応ヘアシープグローブ」はやわらかなヘアシープを採用したノーライニング仕様で、肌に吸い付くようなフィット感が特徴です。
縫い目が表に出ないインシーム縫製で製造されており、細身のシルエット。自慢のスーツやコートに合わせるなら、これ以上の選択はありません。
右: タッチパネル対応ヘアシープグローブ価格2万1000円/デンツ
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寒くなければどんなものでもいいと軽視しがちなグローブですが、ここ数年の素材や縫製技術の進化で、地味ですが確実にアップデートされているのがお分かりいただけたかと思います。
本格的な冬に備え、これぞというスマホ対応グローブをゲットしてみては?
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Photo: 多田悟