「今年こそ変わるぞ!」と年始の抱負のようなものを立てたとしてとしてもそのほとんどは挫折してしまう。こんな経験はありませんか?
その最大のボトルネックは、「日常」にあると私は考えます。
今回は、事例も交えながら解説していきたいと思います。
「日常を過ごす」だけで9割以上時間は消費される

「今年こそ変わるぞ!」には、勉強・早起き・片づけのような行動習慣もあれば、やりたいことを見つけて自分らしい働き方を探すという人生の大きな方向転換もあると思います。
どちらの決意も途中で折れる原因の1つは、「いつも通りの日常・仕事をこなすことに時間の9割が取られる」ことにあります。
私たちの日常生活や職場はやることが多すぎて「緊急性」のあるものからこなしていきます。何かを意図するよりも、とにかく「こなす」だけで精一杯。多忙な日々の疲れから、エネルギーも枯渇していくでしょう。
そして、エネルギーや気力がなければ、緊急性のない人生改革や自分改革の時間は後回しにしたくなります。
家に帰ったら、ストレスを吹き飛ばすためにお酒を飲むか、スマホをいじって気分転換をしないと、とても心が落ち着かない。夜更かしをして、自由を感じたい。これが優先されていきます。
そうして、日常を過ごす90%と、日常からのストレスを癒す10%で、ほとんどの時間はなくなっていきます。
土日は一見、物理的に時間があるように感じますが、家族や友人と一緒に過ごす時間も必要でしょう。
「こんなことをここ数年繰り返しているな」と自己嫌悪になりますが、パターンとは恐ろしいもので簡単に抜け出せないのです。
このサイクルが回っている限り、「決めても実践できない」ことになります。
では、どうすればいいのでしょうか?
1カ月の10%を自己投資に割く

人生を変える、自分を変える習慣化のためには、1カ月の中で10%の時間を強制的に割くことです。
もちろん、上記のように何も意識しなければ、90%以上の時間はこなすことに消費されていくことになります。
しかし、目的を持って意図的に時間管理をして働く時間にメリハリをつけ、休日を上手に活用すれば、自己投資に割く時間を10%は目指せます。
これを第一優先にすることで、働く時間・帰宅後の時間・移動時間・休日の使い方を見直すことができます。
何か意図して時間をつくろうとしない限りにおいて、時間の使い方は「無意識的消費」の中で約9割以上パターンで回って決まってしまいます。
そのために必要なことは習慣を変えることですが、一番重要なカギは「自分との約束・意思だけに頼らない」こと。
自分1人で早起きに挑戦するよりも、SNSのグループなどで起きた時間を投稿し合うなど、共通の目標を持つ友人などと行なう方がはるかに緊張感は高まり、良い循環になっていくでしょう。
10%の時間を投資して人生を変えた人の成功例とは?

10%の投資をして人生を変えたAさんの例を紹介します。
【Aさんの事例】
- 家族構成:妻、子ども3人
- 職業:営業職。夜も顧客対応で残業が多い。忙しいうえに給与はなかなか上がらない。
- 相談内容:自分の好きなことで副収入を得たいと思い、ネットビジネスで副業を始めるものの、平日はもちろん、休日も子どもの世話などで時間がとれない。
対策1:自己投資の位置づけの明確化
Aさんがまずやるべきことは、「何のために副業をしたいのか?」という将来へのビジョン、人生への位置づけを改めてはっきりさせることでした。
どうしても副業をやらなければいけない理由・やりたい理由です。
対策2:自己投資の時間の確保
Aさんの場合、副業に対する明確で強い動機があったので、次に「どこで時間を確保するか」を決めました。
平日の朝90分、土曜日の午前中を副業の時間に使うことを決めました。睡眠時間を引いた稼働時間からすれば10~15%ぐらいの時間投資です。
朝90分の時間を確保するために、カフェに移動し、出社までの時間を確保。寝る時間を早めることも必要ですし、働く時間の高密度化にも取り組みました。
土曜日の丸1日を確保することは家族の理解が欠かせません。家族とも副業する理由を共有し、日曜日は家族と過ごす時間をしっかり確保することを約束しました。
こうして、週に15時間の副業時間を取れるようになったのです。
以上はあくまでAさんの例ですが、自分の人生にとって大切なことを決めて、その時間を先に確保することが重要です。
時間の使い方を変えることで人生の進行方向を変えれば、1年・3年・5年という時間を経てどんどん良い方向に進んでいきます。
そのためには、やはり習慣化がポイントになります。
自分と人生を変える習慣4つの変革(行動・思考・感情・環境)の習慣について動画を無料で公開しているので、ぜひこちらもご覧くださいませ。
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Image: Kaspars Grinvalds, Monkey Business Images, FotoDuets, Chinnapong/Shutterstock.com
Source: 習慣化コンサルティング