Adecco Groupでは、「より柔軟で働きやすい環境、より豊かな人生へとつながる新しい働き方」の実現を目指した社内プロジェクト「Future WOW! Project」を、2017年から推進しています

メンバーの1人としてプロジェクト発足当初から活動する岩﨑愛美さんが、社内におけるこれまでの取り組みについて語ります。

柔軟な働き方の実現を目指した「Future WOW! Project」

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より働きやすい環境の実現に向け、Adecco Groupは2017年11月、「Future WOW(Way of  Work)! Project」と銘打った社内プロジェクトをスタートしました。

全社横断型プロジェクトとして、社内のさまざまな部署からメンバーが集いました。その中の1人が、岩﨑さん。

岩﨑さんは、2006年にAdecco Groupに入社し、営業としてフロント業務を経験後、現在は営業活動を促進・支援する役割を担っています。

プロジェクト発足当初からこのプロジェクトでのワーキンググループの一員として活躍し、さまざまな変革をリードしています

プロジェクトを進めるに当たって、トップダウンではなくボトムアップでプロジェクトを推進し、社内に変化をもたらすことが重要との考えから、自薦他薦により、全社から幅広くメンバーが集まりました。

私がこのプロジェクトに参画したのは、当時所属していた部署からの推薦がきっかけでした。

もともと新しいことにチャレンジすることが好きなタイプ。

全社プロジェクトとして、所属部門を超え広く交流がもてる機会であることに加え、新たなチャレンジというワクワク感から、参加の即答をしました。

期待どおり、ワーキンググループには、所属も役職も異なるさまざまなメンバーが集まり、キックオフでは、新たな改革が始まるという予感と期待が満ちていました

プロジェクトの始動とともに、4つのワーキンググループが発足しました。

固定電話の在り方の見直し、紙の使用量削減とそれに伴う業務改善、フロント部門の業務プロセスの見直し、新しい働き方に対する認知・理解促進活動の4つのワーキンググループです。

いずれも、その当時の社内において、柔軟な働き方を実現するうえでの身近な課題がテーマでした。

当時、柔軟な働き方、たとえば、リモートワークを行なうにあたって、会社の仕組みやシステムとして、物理的に障壁となる課題は複数ありました

固定電話や紙を使った業務、出社することが前提の業務フローなどがそれにあたりますが、それは、単に私たちだけが変わることで解決する問題ではありません。

求職者の方、就業中の方、クライアント企業様にとって、弊害が生じる改革を私たちは望んでいませんでした。

たとえば、「固定電話」の在り方の見直しワーキンググループでは、「固定電話は本当に必要か」という議論からはじまり、「新たな電話システムの導入は、スタッフさんやクライアントにとってどういう影響があるのか」といった議論を重ねることからはじまりました。

そうして1つずつの課題について、それぞれのワーキンググループで綿密な議論を重ねたうえで、少しずつ環境を整えていきました

現在では、当初の改革が確実に進行してきたことにより、「ワークプレイス検討WG」「Digital Promotion WG(デジタルツールの活用を推進)」など、新たなワーキンググループも加わり、私たちの取り組みも変化し続けています。

白紙の状態からはじめた「変わること」への取り組み

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岩﨑さんがプロジェクトの開始当初から参画しているのは、新しい働き方についての認知・理解を促進する「マインドセットチェンジワーキンググループ」です。

Future WOW! Projectには7つのグランドルールがあるのですが、私はそれにとても共感しているし、好きなんです。

「MUSTではなくWANTで」「タスクではなくVISIONに立ち戻る」など、プロジェクトの原点を思い起こせるものから、「歯を食いしばるのではなく、“ゆるかわ”で楽しむ」「いつもの“筋肉”ではなく、違う“筋肉”を使おう」など、Future WOW! Projectならではのユニークなものも。

「何のための変革なのか」ということをこのプロジェクトに携わるメンバーのひとりひとりが理解し、そしてその変化を楽しむことが、私たち自身の行動につながり、会社全体を変えていくことにつながる、そう考え取り組んでいます。

Future WOW! Projectの活動のなかで取り組んだテーマの1つが、リモートワークの推進です。

リモートワークをしましょう、働き方を変えましょうと言っても、すんなりとは進まなかったのは事実です。

「自分の業務はリモートではできない」「周りがだれもしていないので1人でリモートワークはしづらい」といった従業員の声、「何を見て評価をすればいいのか」「全員リモート環境になるとどのようにチームマネジメントをすればよいかわからない」といった管理職からの声が多く聞かれました。

今までの固定概念がぬぐい切れず、気持ち的にもスタートが切れない部分はだれしもあったと思います。

それを払拭するために、まずはリモートワークを全員に一度試してもらいたいと考えました

グラウンドルールの1つ「考えて立ち止まるのではなく、とにかくやってみよう」でもあるように、最初は業務上上手くいかないこともあるかもしれないが、まずは体感してもらいたいと考え、さまざまな施策をはじめました。

大事なことは、リモートワークはあくまで働き方の選択肢の1つであって、社員ひとりひとりが働き方を主体的に選択するようになってもらうことです。

それが私たちのワーキンググループとして、目指していたところです。

まずは、できること、思いつくこと、すべてをやってみようというところからはじめ、「ありとあらゆることをやり尽くす」という考えで、マインドセットのチェンジに挑戦してきました。

「マインドって、一気にこんなに変わるんだ」。働き方の変化を実感

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Adecco Groupでは、2017年のプロジェクト発足当時、リモートワークの実施率は1割程度にとどまっていました。

それが2021年7月の社内調査では、リモートワークを実施したことがある社員は全体の98%、実施頻度は8割を超えています

現在では、働き方の1つの選択肢として社内に定着しています。結果として大きな成果を上げたリモートワークの推進活動ですが、それにはワーキンググループによる地道な活動がありました。

ワーキンググループが最初にはじめたのが、プロジェクトそのものの認知でした。会社として大きく変わろうとしているというメッセージを、まずは社員に知ってもらうための取り組みです。

浸透度は定期的なアンケート調査をし、定点観測も行ないました。

プロジェクトを知ってもらうため、そして、一度はリモートワークを体験してもらうために何ができるか、思いつく限りの施策をワーキンググループで話し合い、すべて同時進行で進めてきました。

社内のあらゆるところに、ポスターを張り、『FutureWOW!マガジン』と称し社内報で情報を発信したり、「毎月ゼロが付く日はリモートワークの日」とし、キャンペーンを行なったりもしました

しかし、いきなり在宅で仕事をしてみましょうとすすめても、自宅の設備や家庭環境もそれぞれですし、なかなか試しづらいという社員も少なからずいました。

リモートワークへのハードルをさらに下げる意味でも、自宅から最も近い他拠点で業務をしてみる「オープンオフィス」というキャンペーンなど、気軽にリモートワークを体験できる機会を検討しました。

さらにちょっと変わった企画としては、熱海でのワーケーション体験者を募り、体験者へ旅費をプレゼントするキャンペーンも実施しました。社内でオフィシャルにワーケーションを企画すれば、社員も体験しやすくなりますよね。

全従業員へのあらゆる企画を実施するなかで、リモートワークを全社的に浸透するためには「まずは管理職のマインドチェンジが重要」と痛感。

そこではじめたのは、管理職の理解を得るための施策です。

管理職にはチームのマネジメント責任があります。前例がないことへのチャレンジと舵取りは、ハードルが高かったように思います。

一方、管理職自らが率先し働き方を変え、チームへ発信することは不可欠だと考えていました。管理職の理解を得るため、全従業員向けとは違う角度のワークショップを開催しました。

「私たちの働く未来はどう変化していくのか。そのために私たちは何をすべきなのか」という問いについて考え、語り合う機会を提供し、働くことへのマインドを変化させることを目的としていました。

管理職の社員からの共感と賛同が、リモートワークの社内での推進と定着の追い風となったのは間違いありません。今ではこのワークショップは、全従業員に対しても実施しています。

そんななか、岩崎さんは2019年に産休・育休を取得。その間、リモートワークは劇的なまでに全社に浸透していました。

1年後に復職したときには、リモートワークなんて当たり前。もう、その先のステップへと進んでいました。マインドは一朝一夕には変わりません。

でも、1年でこんなにも大きく変わるものなんだ、と驚きました。コロナ禍という大きな社会的変化においてもスムーズにリモートワークへ移行できたのも、これまでのプロジェクトの地道な活動があったからこそだと思います。

目指すは「ライフ・ワーク・シナジー」。身近なロールモデルであり続けたい

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ワーキンググループでの経験は、本業の営業支援でも役立っています。営業への活動促進や、クライアント企業への企画提案の際に、プロジェクトで取り組んできた視点や経験を生かしています。

産休、育休から職場復帰したあとも、ワーキンググループの活動に積極的に参加している岩﨑さん。

仕事に家庭にと、活き活きと躍動する彼女ですが、仕事と家庭の両立や自身のライフ・キャリアプランについて悩んだ時期がありました。

もちろん、これまでずっとポジティブであったわけではなくて、生き方、働き方について悩んだり、模索したりすることも多くありました。

私は何のために仕事をしているのか、このままこの仕事を続けていて良いのか──。

当時の上司はそういったことに親身になり相談にのってくれました。当時、まだ社内公募制度のようなものはなく、社内での職種変更は容易ではありませんでしたが、上司の配慮で異動させてもらうことになりました。

私自身にとって大きな変化でしたし、新しい仕事との出会いによって、さまざまな知識・経験を積むことができました。自分の成長を実感でき、さらに、それを周りのだれかに価値として提供できる。その充実感は大きな発見でした。

また、この社内プロジェクトでの経験を通じて、変化は容易ではない、でも変化することでしか得られない新たな世界があることを実感しました

変化を愉しみ、新たなチャレンジをし続けること」という岩﨑さんのライフビジョンともつながっていったのです。

Adecco Groupでは今では社内公募の制度も拡充していますし、変化を求め自分から行動を起こすことも歓迎されていると感じます。

主体性を持って行動し、自分の人生を見据えたうえで、自分でキャリアを選択する、そんな働き方が可能になってきていると実感しています。

Future WOW! Projectの活動としては、働き方の変革を超え、今後はさらに「ライフ・ワーク・シナジー」を目指していきたいと考えています。これは、仕事と私生活がそれぞれに影響し合い相乗効果が生まれることを指している言葉です。

画一的なものではなく、十人十色、それをひとりひとりが考えその実現を目指すために、私たちは何ができるだろうか。新たなチャレンジに向かって、私たちは挑み続けていきます。

岩﨑さん自身は、ワーキングマザーの1人としてライフ・ワーク・シナジーを実現させながら、Adecco Groupで働くメンバーにとっての「身近なロールモデル」になっていきたいと考えています。

社内では、働きながら子育てをしている人もいるし、パラレルワークをしている人もいる。働き方が多様化するなか、そのバランスは個々人で違っていいのだと思いますし、個人においても変化し続けていくものだと思います。

ライフとワーク、既に相乗効果を生み出しながら活躍している社員がたくさんいます。

私もそんな姿を目指しつつ、それが実現できている特別な人ではなく、身近なロールモデルとして、周囲の人たちによい影響が与えられるような存在でありたいと考えています。

ワーキンググループでの活動を通じ、Adecco Groupを社内から変えるための一石を投じてきた岩﨑さん。

ライフとワークのシナジー効果を体現しつつ、「身近な躍動する存在」を目指し、これからも活躍していきます。

Source: Adecco Group, talentbook