「Washington Post」紙に、フライト中に機内でやってはいけない身だしなみNG行動がリストされていました。
髪のお手入れ
アドバイスしてくれるのは、元客室乗務員で現在はエチケットスクールを経営するエレイン・スワンさんです。
スワンさんによると座席で髪をとかすのはNG。
それは抜けた髪がいろいろなところに散らばるから。
「Washington Post」には、前の席の女性がとかした髪が自分のエンタテイメントシステムのモニターやドリンクに飛んできたというSNS投稿が引用されていました。
髪の毛もいやだし、フケなんてもっといや! せめてトイレでお願いします。
口腔ケア
歯磨きやデンタルフロスなどの口腔ケアを洗面所以外でやろうと思うこと自体がすでに常識外だと思っていたのですが、恐るべし、それを実行する人はいるようです。
現場の目撃ではないのですが、降機時に機内を歩いていて、使用済みらしきホルダー型デンタルフロスが床に落ちていたのを見てゾッとしたことがあります。
スワンさんは機内での衛生面を考えるべきだと忠告。
こちらも必要なら機内トイレでやるのがルールです。
爪のお手入れ
自分の席で爪を切ったりファイリングするのもNG。って、そんなことをする人はいるのかと思いつつ「Washington Post」記事を読んでいくと、スワンさん自身も客室乗務員時代に、ファイリングしている(しかも機内食サービス時に)お客さんに注意しなければならない経験があったそうです。
マニキュアについても、匂いが強く、まわりには敏感な人もいるかもいれません。
換気もよくない機内ではNGの行為です。
制汗剤
スワンさんのアドバイスで一番驚いたのは、制汗剤。
髪の毛や爪はアクセスが簡単だから気になりだしたらケアしたくなる気持ちはわからないでもありません。
でも、制汗剤というのは……絶句です。
私の最悪フライトは
日米を行き来した中で、私がこれまでで一番まいったエチケット違反は、身だしなみではないのですが、団体の非常識な行動でした。
アメリカ在住らしいあるアジア系の高齢者30人ぐらいの団体。
観光旅行のようで、はしゃぐはしゃぐ。
なんと機内に手料理数種類を持ち込んでいました。
グループの中で料理を持ってきた数人が大きなタッパーに入った料理を一行にまわし、彼らは食べながら座席を立っては通路で世間話。
なぜかそのグループの間に席があった私は、はじめは大人の遠足の気持ちはわかるよと思い、すぐにおさまることを願っていたのですが、それが何時間も続いて閉口しました(まさしく! 客室乗務員に言う気も失せました)。
客室乗務員が通路に立たないようにと注意しても効果なしで、彼らもあきらめたようです。
満席で移れる席もなかったので13時間ひたすら耐えた、これが最悪のフライトでした。
機内はあくまでも「公共空間」です
スワンさんは、狭い機内ではそこがパブリックスペース、つまり公共空間であるということを忘れがちになるといいます。
自分の座席があり、映画を見たり食事をしたり寝ることもできるけれど、自分の部屋や家ではありません。
まわりの乗客への影響を考え他の人の反応を見て、よく考えて行動するべきだと注意を促しています。
わたしの最悪フライト経験は、まさしく公共空間を私物化した行為だったのです。
自宅でもキッチンやリビングではやらない身だしなみケアは、やはりトイレで。
でなければ、目的地のホテルや自宅に着いてからでもいのではないでしょうか。
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Image: Shutterstock.com
Source:Washington Post