私が執筆活動を始めた当初は、こうした記事を書くのに、文字どおり何日もかかっていました。私は人々に読んでもらう文章を公開いますが、1つひとつの単語を残らず完璧にしたいと思っていました。
けれども正直に言って、記事にとりかかってから最初の1時間で書いたものと、1日かけて推敲した完成版を誰かに読んでもらっても、たぶん大きな違いがあるとは感じないでしょう。
それどころか、1時間で書いた記事のほうが8時間かけたものよりもずっと良い、というケースも少なくないかもしれません。
「完璧」を目指していると生産性が下がることも
「完璧」を目指して努力しなければいけない場合も、ときにはあります。
ですが、10月6日に「Fast Company」に掲載された記事では、完璧ではなく「おおむね悪くない状態(Mostly Fine Decision:MFD)」を目指すほうがいいと強調されています。
この考え方はとてもシンプルです。常に完璧を目指して努力していると、ペースが落ちてしまいます。
その代わり、「悪くない」に狙いを定めれば、自分の期待値が下がります。そのおかげで、どんどん先へ進んで、生産性を高めることができます。
チャレンジを後押しする
繰り返しになりますが、この考え方を人生のあらゆる面にあてはめるべきではありません。
でも、立ち往生してしまうことが頻繁にあったり、失敗を恐れるあまり、実行に移すのをためらうことがあったりするのなら、完璧を目指すのはやめましょう。
その代わりに「悪くない」程度を目標にすれば、きっと最後までやり通す意欲が高まるはずです。
先に進まないと何も始まらない
ここでのポイントは、「先へ進むことを助けてくれる決断」を下すということです。
私が丸1日かけていた記事について言えば、記事をざっと見て、「完璧」な状態にするためには何が必要なのかを考えてみればよかったのです。
考えても良い答えが思い浮かばないなら、もう提出する頃合いだということです。
同じことは、飛行機の予約でも、部屋の模様替えでも、思いつくあらゆるタスクにあてはまります。
いま現在、どうしてそれが完璧ではないのか? その確かな答えが思い浮かばないのなら、「だいたい完璧」くらいで手を打って、先へ進むことを考えましょう。
「悪くない」を目指すという考え方は、先延ばしグセを退治する特効薬にもなります。生産性も高まりますし、ストレスも少し取り除けるかもしれません。
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Image: Shutterstock
Source: Fast Company
Emily Price - Lifehacker US[原文]