どのクレジットカードを申し込むか考えるとき、つい入会特典やポイント還元率の高さに目が行きがちになります。
しかし、海外旅行をする予定があるなら、特典や還元率よりも、近年広がりつつある「海外取引手数料ゼロ」に注目すべきです。
海外でデビットカードやクレジットカードを使うと、銀行はその請求額をあなたの口座から引き出すために、自国通貨に換算します。
この作業に対してだいたい1〜3%の手数料がかかります。
大したことではないように思えるかもしれませんが、このわずかな手数料を要求しないクレジットカードを使用することには、もう1つのメリットがあります。
詐欺を回避
それは、旅行者を狙った最新の詐欺を回避できることです。
この詐欺について、Vindu Goel氏がNew York Timesで自身の体験談を語っています。
インドの観光名所で食事をしたら、店員が請求額に5%を加算したうえに、現地通貨のインドルピーではなく、米ドルで記載された明細を渡してきたそうです。
とくに断りもなく店員が勝手にそうしたわけですが、Goel氏によると、VisaとMastercardは本人に許可をとることを求めているそうです。
この処理は、ダイナミック・カレンシー・コンバージョンと呼ばれています。
「海外のお店が、不自然な請求額を上乗せして、あなたの国の通貨に勝手に換算しておきながら、あなたのためにそうしたと言う」とGoel氏は説明しています。
この詐欺は観光スポット以外でも行われています。
海外旅行をよくするGoel氏によると、街のドラッグストアから巨大ホテルチェーンまで、あらゆる場所で出くわすそうです。
また、クレジットカード端末で決済する場合は、現地通貨で払うか自国通貨で払うか選べることがあります。
ここでも、海外取引手数料ゼロのカードが役立ちます。
現地通貨で決済できる
こうしたカードを持っていれば、いつでも現地通貨での決済を選択(必要なら要求)することができます。
もっとも、American Expressカードを使っている人は、この問題について心配する必要はありません。DCC決済が許可されていないからです。
Goel氏は、必ずレシートをもらって、同意なしに勝手に通貨を切り替えられていないかダブルチェックするべきだと言っています。
「通貨が切り替えられていたら、レシートに自国通貨での請求金額と、あなたが同意を与えたことを示すちいさな文字が記載されているはずです」と同氏。
もしあなたがこの詐欺を発見し、お店が決済をやり直してくれないときは、支払いの異議申し立てを行うことをGoel氏はすすめています。
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Image: Shutterstock.com
Source: New York Times
Lisa Rowan - Lifehacker US[原文:Why You Should Always Pay in Local Currency When Traveling]