2018年6月に紹介した「pocket monkii」のmonkii社から、またもや自宅をジムにする新製品が生まれました。
負荷レベルも自由自在。ボール型の「monkii 360」


新製品は「monkii 360」。ボール型をした負荷トレーニングツールです。
ボールを伸縮コードにつなげてドアなどにかけ、それをひっぱることで負荷トレーニングをします。
Kickstarterのページによると、コードの負荷レベルは2.3kgから13.6kgまで8レベルが予定されており、しかもボールの中に重さの異なるウェイトを入れてもっと負荷を高めることも可能なんです。
ボールを握って動きまくるだけでも健康に深く関わっているという握力がアップしそう。
ボールの溝の幅は異なっているので手のサイズにかかわらず握れるようになっているのもうれしいです。かゆいところに手が届くとはまさしくこのこと。
動画内で述べられているように、ヨガマット1枚分のスペースがあればどこでもワークアウトができます。
ダンさん(動画に出演している男性)のように針の上を歩いたり氷風呂は無理だけど、monkii 360トレーニングは取り入れられそうです。
4分間でしっかり効果が出る「タバタ式トレーニング」

さて、monkii 360は「タバタ式トレーニング」に基づいているということですが、この名前初めて聞きました。
「Men’s Journal」の記事によると、タバタ式トレーニングとはスポーツ科学を研究している田畑泉氏が開発したHIIT(高強度インターバルトレーニング)だそうです。
20秒間の激しい運動、10秒間の休息。これを8回繰り返すことを1セットとする、4分間のトレーニングです。
monkii社は、1時間のランニングよりmonkii 360を使った4分間のタバタ式トレーニングのほうが効果があると述べています。
「たった4分」と思ってしまいますが、実際には結構きつそうです。
でも、ジムへ通う時間や労力、経費を考えれば、時短は確実。おまけに効率もよさそうとくればもうやるしかありません。
なぜ効率よく筋肉を鍛えられるのか?
もう1つ登場したキーワードが「Muscle irradiation」。
2015年、『「週4時間」だけ働く。』の著者ティモシー・フェリス氏が、ケトルベルの大家ツァツリン氏をインタビューしました。
「“迷ったら、握力とコアを鍛えろ”と言っていましたが、詳しく教えてください」というフェリス氏の質問に、ツァツリン氏はこう答えました。
(「Muscle irradiation」というのは)ある筋肉を収縮させるとき、その収縮の緊張はまわりの筋肉にも広がるということなんです。
手を握って、前腕の筋肉の緊張を感じてみてください。
もっと強く握ると緊張状態は上腕二頭筋肉や三頭筋にも広がります。もうこれ以上握れないというほど強く握ると、肩や広背筋や背中まで筋収縮します。
このように、体には筋肉の緊張が他の筋肉へ広がる箇所があり、こぶしを握る時の筋肉はその1つなのです。
(「Outside」より翻訳引用)
確かに、握りこぶしをつくってだんだん強く握っていくと、腕から肩、背中上部の筋肉が収縮していくのがわかります。
逆に言えば、肩や背中を緊張させて力を入れればもっと握力が出るということなのです。実際にやってみると実感できます。
というわけで、monkii 360でボールを握りながらいろいろな筋肉を緊張させることで効率よく筋トレができるようです。
クラウドファンディング目標額突破、製品化必須
時短かつ効率よし。私も早速購入してしまいました。
このクラウドファンディングは米国時間の9月10日に始まったのですが、あっという間に目標額を突破。1日目にして目標額の6倍以上の30万ドルが集まりました。
この記事を執筆している9月15日時点では、開始5日目にして目標額の10倍以上に達しているので、製品化は必須でしょう。
製品の発送予定は2020年4月、海外発送あり。クラウドファンディングは日本時間の11月8日午後1時59分で終了予定。
Kickstarterのページでは楽しくワークアウトできると謳っています。
ボールを持つのは球技をやっていた学生時代以来かも。ボールを上下や前後に動かしたり、ドリブルのように使ってみたり、いろいろできそうです。
製品の到着がますます楽しみになってきました。
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Image: Courtesy of the monkii Elders
Source: monkii, Kickstarter, Men's Journal, Amazon, Outside, monkii / YouTube