長時間のフライトで楽しみなのは、機内エンターテイメント。
いまでは多くの選択肢から好きなものが好きな時間に楽しめるようになって、はるか昔、機内にいくつかあった大きなスクリーンで乗客が同じものを同じ時間に観るしかなかった時代を知っている者としては、本当にありがたいなと感じています。
機内エンターテイメントシステムが見られている?
しかし、そんな感慨に浸っている場合ではありません!
「Forbes」の記事によると、キャセイパシフィック航空が7月に発表した最新の個人情報方針では、機内各所に設置された防犯カメラで客をモニターすると公にしているそうです。
7月25日の夜に発表された、香港の航空会社、キャセイパシフィック航空の新しい個人情報方針では、飛行中の航空機内での画像、機内エンターテイメントシステムの利用、趣味、空港でのアクティビティを含めて乗客の個人情報を「集めて取り扱う」と述べています。
集めたデータの保存期間は明確にされておらず、同社は「必要な限り」保存すると述べています。
Forbesより引用翻訳
同社は「お客さまそれぞれに合わせたサービス向上のため」としていますが、問題を起こさず、お行儀よく乗っているごく普通の乗客としても、目の前のスクリーンからも、ほかのカメラからもモニターされているかもしれないというのはあまりに不気味すぎます。
もうどこにもプライバシーはないのか?
わたしは飛行機に乗るのが好きなのですが、日常から切り離されたあの空の空間に身を置いても、もはやプライバシーはないのでしょうか。
防犯カメラだらけの街角やスマートデバイスに見張られているかもしれない家のように?
このニュースを聞いたとき、毛布かなにかでモニターに覆いをかけたいわと思ったのですが、そんなことをしたら航空会社のブラックリスト入りになったりして!?
せめて機内エンターテイメントシステムは、チェックされないようにオプションがあってもいいと思うのですが。
わたしの好みに合わせたサービスでなくてもまったく問題ございません〜。
一社が始めたら他社も追従する航空業界。このニュースでいっきに旅の楽しみが半減しました。
これからは、利用する航空会社の個人情報方針(もはや「個人情報保護方針」とは呼べない気がします)をチェックするのも旅の準備の必須事項になるのでしょうか。
※2019.8.9 17:30 追記・修正:
本記事内で、機内エンターテイメントシステムにカメラが設置されているような表現・内容について事実と違っているとご指摘をいただきました。ライフハッカー編集部では、それに伴い追記・修正を行ないました。
出稿時、「前座席にある機内エンターテイメントシステムにあるカメラから監視される」というような表現になっておりましたがこちらは誤りでした。
現時点で、キャセイパシフィック航空の機内エンターテイメントシステムにはカメラ、マイク、センサーは内臓されていないとのことです。誤りを含んでいたことをお詫びいたします。
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Image: Shutterstock.com
Source:Forbes, Cathay Pacific