結局、事後報告だけどね。
Facebookを使っているときに、そう、たとえばED改善薬や卵子の凍結の広告が出てきて「なんで私にそれ勧めるわけ?」と思うことありますよね。
そんな時、どうして自分がターゲットになったのか、どこから個人データが提供されたのか、チェックできるようになりました。
7月11日、Facebookは4年前に導入された「広告設定」と「この広告が表示される理由」ツールをアップデートすると発表しました。
今回の変更によって、「なんでこの広告を私に?」の理由が詳しくわかるようになったようです。
例の、ケンブリッジアナリティカによる情報漏洩事件があって、Facebookが個人データをぞんざいに扱ってきたことが問題になってしまいましたから…。
透明性を確保しようと、いろいろ頑張っているんですね。
広告が表示される理由をチェックするには、広告の右上隅にあるアイコンをクリックして、「この広告が表示される理由」を選択します。
すると、企業のターゲット層がわかり、「だから私なのね」と知ることができます。
Facebookが公式ブログで発表しているように、これまではユーザが広告のターゲットになった理由はせいぜい1つか2つしか書かれていませんでした。
たとえば、年齢や性別などが合っていたとか、一度その会社の関連サイトを見たことがあるとか、そんなものです。
それが今回の機能追加で、「このウェブサイトを見た」、「あのFacebookページがお気に入り」など、より詳しい根拠がわかるようになったとFacebookは主張しています。
このツールから、広告設定を管理するページに移動することもできます。
ただ、今回もっともおすすめの新機能は、広告設定ツールにあります。
そこでは、どのサードパーティのデータ販売業者が、自分の個人情報を共有しているか確認できるようになりました。
確認する方法は、「広告設定」ページで「広告主とビジネス」をクリックします。
すると、過去3か月以内に「あなたの情報を含むリストをアップロードして共有しているビジネス」のリストや、過去1週間以内に「あなたの情報を含むリストをアップロードし、広告を配信した広告主」が表示されます。
私も自分のアカウントをチェックしてみたのですが、私の情報をシェアしたというサードパーティのデータブローカーのうち、ほとんどは全く身に覚えのない相手でした。
マーケティング会社が多かったですね。そのうちの1社はGoogle検索をかけても痕跡を見つけられず、なんとなく薄気味悪い感じです。
たしかに新しい機能のおかげで、自分のデータがどのようにシェアされているのか、より細かく管理したり、認識したりできるようになりました。
だからといってユーザー体験がそれほど向上するわけではなさそうです。
まあ、情報をチェックしておけば、「もうFacebookやめたい…」と思う大義名分はしっかりできそうです。
あわせて読みたい
Image: Gizmodo US
ギズモードジャパンより転載(2019.07.21)