アプリがあるならとにかくそれを使っておけばいい、というものではありません。
今週は、アナログ人間に戻って、スマートフォンがなくても生きていける(快適に生きていける)ことを思い出し、私たちがデジタル化される以前に存在した、価値あるものに目を向けてみましょう。
世の中には、さまざまな家計簿アプリがありますが、自分にとって使いやすいものを見つけるにはトライ&エラーが必要です。
そして、少しでもスクリーンを見つめる時間を減らそうとしている人にとっては、毎日、家計簿をつけるたびにアプリを開かなければならないのは、いかがなものかと思っているかもしれません。
では、紙とペンでやってみれば? もしかすると、それが一番やりやすい方法かもしれませんよ。
すべきは、出費を手書きで記録するだけ
私は、以下の2種類のやり方で出費を記録しています。
1カ月間の会計監査
1カ月間のあらゆる出費を書き出します。家賃の支払い、インターネット料金の自動引き落とし、食料品やお菓子の購入まで、あらゆる支出が対象です。
月末になったら、すべての出費をカテゴリー別にスプレッドシート(ここでデジタルの力を借りる)でまとめて、予算と実際の支出が一致しているかをチェックします。
常時会計監査
もっと良い呼び方が必要ですが、出費に目を光らせ続ける必要があるときには、こちらのやり方を採用します。
私はほぼ毎日システム手帳を使っていますので、日々の出費もそこに書き付けておきます。あとで分析するときにデータとして使えますし、そうでなくとも、日記にはなります。
すべての出費を手帳に書き付けておけば、クレジットカードの明細に不明な支出が見つかったときにも役立ちます。
企業名と商品区分コード見ても、一体何に使ったのかわからないときがあるはず。そんなときに、システム手帳を確認すれば、その日にどこで何にお金を使ったのかがすぐにわかります。
出費メモに美的センスは必要ありません
出費記録に美しさを求めてはいけません。日付、場所、購入金額がわかればOKです。
色分けや飾り、バレットジャーナルのような味付けをしたいのであれば、どうぞご自由に。
しかし、出費記録は迅速かつ簡単につけられることが重要です。スタイルにこだわるせいで、データを記録するのが億劫になるようでは意味がありません。
出費記録には、ポケットサイズのメモ帳を使ってもいいし、私のようにシステム手帳に書き込んでもいいでしょう。

私の手書き文字はひどいものですが、手帳を開けばすぐに、どこで何にお金を使ったのか確認できます。
昨年、1カ月間の会計監査を行ったときは、リーガルパッドを使いました。一日の終わりに、書き溜めた出費記録を集めて集計します。
出費記録をつけるときは、お金の使いみちの良し悪しを判断してはいけません。
ときには、同僚たちとお酒を楽しむことも重要です。現金でも、クレジットカードでも、とにかく使ったお金をすべて書き出しておけばOKです。

手書きの出費記録から学べること
出費記録をつける最大のメリットは、予算のリアリティチェックができること。予算を作成したときは自信があっても、実際のニーズを満たせていないと気づけるのです。
私が手書きの帳簿をつけて、予算を見直すことができた分野の1つは、ペットにかかる費用です。
前回、予算を立てたとき(年に1回立てています)、2匹の猫にかかるエサ代、ゴミ代、ノミの予防や獣医にかかる費用などをあらかじめ見積もっていました。しかし、実際に記録をつけてみると、猫たちがこの小さな街で生きていくために予想以上のお金がかかっているとわかりました。
ときどき、出費記録を見返して、「えー!XYZストアでこんなにお金を使ってたなんて!」とショックを受けることがあります。
しかし、多くの場合、こうした振り返りによって、ルーチンの出費を見直し、予算を適切にたてられるようになります。
これらの作業を私の代わりにやってくれるアプリもあります。しかし、自分で時間をかけてやることで、お金に対する意識が高まり、結果、生活の質を向上させられるのです。
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Image: JESHOOTS.com/Pexels
Lisa Rowan - Lifehacker US[原文]