人間が幸福に生きるためには、ユーモアのセンスが欠かせません。
ユーモアのセンスがあれば、人間関係が良好になり、物事を深刻に受け止め過ぎなくなるから。
子どもは成長するにつれて、自然にユーモアのセンスを身につけますが、親はどうしたらそれを手助けできるでしょうか。
目次
年齢によって理解できるジョークは違う
子どもは年齢に応じてできることが変わりますが、ユーモアのセンスも同様です。
赤ちゃんはユーモアを理解できないけれど、笑顔や笑い声に反応して、真似をすることはできます。
幼児になると、「いないないばあ」のように体の動きを使ったユーモアが好きになります。
子ども向けポッドキャストアプリ「Pinna」のAmy Kraftさんとそのチームは、子どもの年齢ごとに適した番組を提供するために、子どもとユーモアの関わり方が年齢によりどのように変化するかを調査した結果、次のことがわかりました。
3〜4歳の子どもにウケるもの
この年頃の子どもは、誰かが何か変なことをしていることに気づいたら、それがおもしろくてたまらなくなります。
たとえば、豚が「モー」と鳴いたり、頭の上におもちゃを乗せて涼しい顔で歩き回っている人を見ると、大ウケします。
5〜6歳の子どもにウケるもの
5-6歳になると、もう少し高いレベルのユーモアを理解し始め、自分でジョークを作ろうとします。
そろそろ皮肉を理解するようになりますが、まだそれを自作のジョークに組み込むことはできません。まだうまくジョークを言えないのに一生懸命ジョークを言おうとする姿が可愛いですね。
小学生にウケるもの
小学生になると、ジョークを言って他人とつながりを持つようになります。
ユーモアを交えて人とやり取りして人と付き合います。
子どもは、スタンドアップコメディ(日本でいうと漫談のようなもの)のようなことをして、人を笑わせようとしますし、何がウケるかわかってきます。
子どもに好きなジョークを覚えさせると良い
子どもには面白いことでも、大人には全然面白くないことも。でも、子どもが面白がることに親が注目するのは良いでしょう。
「私は、子どもと一緒に見たり聞いたりすることが大好きです。子どもが何かで大笑いしていたら、一緒に爆笑しましょう。
面白さを共有すると『子どもが面白がることに親も価値をおいている』と伝えられるのです。
たとえ全然おかしくないと思っていても、子どもがそれを面白がる理由を尊重できます。それだけでも十分意味があります」とKraftさんは言います。
子どもがジョークに興味を持ち始めたら、ジョークに触れられる本や番組やコメディのポットキャストを勧めてみましょう。
Pinnaの新しいコメディ番組「HiLL-LaRRy-uS」は、毎回子ども向けの新しいジョークを教えてくれます。
朝、子どもがそれを聞いてから学校に行くと、休み時間に新しいジョークで友だちを笑わすことができるかもしれません。
最初に子どもに与えるジョークの本としては、Tad Hills著『Knock, Knock! Who’s There』はどうでしょう。
小学校入学前の子ども向けで、ジョークを10個暗記できるようになっています。
Jay Leno著『How to Be the Funniest Kid in the Whole World』も、Offspringの読者のお勧めです。
こちらは、子ども向けのノックノックジョーク(「トントン」「どなたですか」のように始まる人名のダジャレ)とおかしな質問やミニルーティンを紹介しています。
あと、いざとなったら、今はいつでもAlexaに「ジョークを言って」と頼める時代です。
「子どもはすぐに使えるジョークを覚えておきたがるので、是非覚えさせるようにしましょう。人と打ち解けるにはもってこいの方法です」とKraftさん。
皮肉っぽいジョークは控えよう
世の中には信じられないぐらい皮肉を言い合う家庭で育った人もいるので、言いにくいことではありますが、子どもに皮肉を言うときは要注意です。
ニュアンスがわかる年齢になるまでは、言葉通りに受け取ってしまうことが多いからです。
Kraftさんによれば、子どもに皮肉のこもったジョークを言うときは、子どもの年齢に応じて設定に考慮すべきです。
Kraftさんの娘は、あるとき小学校のPTA会議に出て、先生がその子の成績について皮肉っぽく話すのを聞いてしまいました。
「それを言うのに適切なタイミングか、その子がどういう状態にあるか、考えるべきです。皮肉の裏に隠れたメッセージを子どもが理解できてこそ、皮肉は効果を発揮するからです」とKraftさん。
同様に、意地悪なジョークや他人を馬鹿にするようなジョークに笑ってはいけません。
子どもは、親が面白がるところを見てそれを見習います。ユーモアのために他人を貶めてはいけません。
親子でジョークを発掘しよう
家族の間で長く楽しめるジョークを見つけるようにすると、子どもとの絆が強くなります。
子どもと一緒に作った特別なジョークを使って、親子間の理解の土台を築きましょう。
たとえば、お気に入りの映画から、絶妙なタイミングで誰かが発した面白いセリフ、笑える表情、馴染みのある軽口など、みんなで笑えるものを見つけて、それを実生活で活用してください。
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Photo: BN/Pexels
Meghan Moravcik Walbert – Lifehacker US[原文]