私が飛行機でビジネスクラスの雰囲気を味わえるのは、たいていは、通路を歩いているほんの一瞬だけです。自分の席があるのは、はるか後方のエコノミークラスだからです。

そんな時に見るビジネスクラスは、実に魅力的です。座席は、ベッドにもなるフルフラットシート。足元の空間にもたっぷりと余裕があります。

そしてビジネスクラスと言えば、何と言っても、わざわざ温められたナッツです!

ビジネスクラスの方が安い?

このようにビジネスクラスは旅行者の憧れなわけですが、実は、基本のエコノミー料金を選ぶのが、いつでも一番の節約になるとは限らないこともあることは、ご存じでしょうか?

The Points Guyによると、特にマイレージやポイントと交換する特典航空券の場合、フライトによっては、ビジネスクラスの座席のほうがお得に予約できるケースがあるそうです。

The Points Guyの別記事では、ビジネスクラスのほうが安かった、エコノミーよりも交換に必要なマイルやポイント数が少なくて済んだ、などという複数の旅行者の声が伝えられています。

「確かに私は、この方法を使ってファーストクラスでハワイに行きました」と、Dan JensenさんはThe Points GuyのFacebookグループページに書き込んでいます。

「AA(アメリカン航空)のエコノミークラスでは5万マイル必要だったのですが、ファーストクラスなら4万マイルです。これ以上ないほどお得な話です」

逆転現象が起きる理由

なぜこんなことになるのでしょうか? このあとの説明を読むとおわかりになると思いますが、実は、これにはかなり複雑な事情があるのです。

OneMileAtATime.com」のBen Schlappig氏は、こうした逆転現象が起きる理由について、以下のように説明しています

「航空会社はあの手この手で、顧客1人1人の支払い意欲を最大限に刺激しようと努めています。

そのため、時としてこのような奇妙な逆転現象が起きることがあります。

私も長年飛行機を利用していますが、国内線でエコノミーより安い値段でファーストクラスを予約できたことが何度かありました。

これは、エコノミーの座席がほぼ売り切れで、ファーストクラスがガラ空きの時にもっとも起きやすい現象です」

航空運賃を決めるアルゴリズムは、利用者にとってはまったくの謎なので、どうしてこうした現象が起きるのか、本当のところはわかりません。

でも、私たちがエコノミーの座席を先を争って買うことで、こうした座席の価値(と料金)が、もっと上のクラスの座席よりも高くなってしまうのだろう、と推察はできます。

では、次の旅行で航空便を予約する時は、どうするべきでしょうか? 

マイレージを使って予約するなら、エコノミー、ビジネス、ファーストクラスで必要となるマイル数をしっかり確認しましょう(ほかと比べて格段に少ないマイル数で乗れるクラスが見つかるかもしれません)。

それからもう1つ、旅の目的地という要素も考慮に入れましょう。

行き先が人気観光地の場合、残り少なくなったエコノミー席をどうしても確保しなければいけない旅行者がいる状況だと(特に大人数の家族連れなど)、良いクラスの席に安く座れる可能性がありますよ。


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Source: The Points Guy(1,2),The Points Guy/Facebook,OneMileAtATime.com

Image: Gettyimages

Josh Ocampo - Lifehacker US[原文