Amy Schumerさんは、妊娠してから980回吐いたと『ニューヨークタイムズ』紙の記者に話しています。Schumerさんは妊娠悪阻(おそ)を患っています。
数年前には、イギリス王室ウィリアム王子の妻であるキャサリン妃(ケンブリッジ公爵夫人)も同じ症状に苦しみました。
妊娠悪阻とつわりの違い
悪阻(Hyperemesis gravidarum)がどういうものかは、この言葉を構成している要素を見ればわかります(American Pregnancyより)。
要するに、妊娠中の(gravidarum)過度の(hyper)嘔吐(emesis)です。
悪阻は、つわりと呼ばれる妊娠中の吐き気が極端にひどくなったものです。
妊娠中に吐き気をまったく感じない人がいる一方で、吐き気があまりにひどくて嘔吐が止まらない人もいるのです。
悪阻は、妊娠中ずっと続くこともある
普通なら、つわりは妊娠5週目くらいの早い段階で始まり、だいたい12週目ぐらいには収まります。
ときどき吐いてしまうことはあるかもしれませんが、食べたもののほとんどは胃に収まります。
けれども悪阻になると、食べたものを体に留めるのが難しくなり、ひどい脱水症状に陥る危険性もあります。悪阻の場合、通常なら吐き気が弱まるはずのころに、吐き気がピークに達します。
妊娠期間中ずっと続く場合もあります。
悪阻で体重が減ってしまう場合もあります。妊娠期間中ずっと続くと、肝臓や食道へのダメージなどの合併症の心配もあります。
妊娠悪阻の治療法は?
治療法としては、吐き気が収まるまで(もしくは、出産または妊娠中絶まで)対症療法を続けます。
静脈内輸液や電解質やビタミンを処方して、食べ物から得られていないものを補う場合があります。医師は、同じような症状を引き起こす他の病気の可能性を除外したいと思うかもしれません。
吐き気止めの薬が出される可能性があります。
次の妊娠時、必ずしも悪阻になるわけでない
幸いなことに、最初の妊娠で悪阻に苦しんだ人でも、次の妊娠で再び悪阻に襲われるとは限りません。Science Directによれば、再発率は13%~81%とまちまちです。
良い話ではないでしょうか?
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Source: NY times,American Pregnancy,Merck Manuals,Parents.com,Science Direct
Beth Skwarecki - Lifehacker US[原文]