スワイプやタップも勘定に入れると、何と2617回も触っているんです。
今や身体の一部みたいになっているスマホは、トイレにもジムにも地下鉄やバスにも持ち込みます。
ドアノブや水道の蛇口など、人がよく触る場所は拭いたり消毒したりして清潔にしようとするのに、なぜかスマホを清潔に保つ努力はあまりされていません。
スマホは、細菌やウイルスの温床である
私のスマホに赤外線や紫外線を当てると、きっと皮脂や血液の汚れが見えて(半年前にスマホにひびを入れてしまい、それ以降何度かスマホで指や頬を切りました)、ぞっとするほど汚いはずです。
それに、今年はインフルエンザになったり風邪をひいたりしたので、スマホにはウイルスや細菌もついていそう。それでもスマホは、たまに水で拭くだけです。
ローチェスター・メディカルセンター大学臨床ケア主任のピーター・パパダコス博士は、スマホについているウイルスや細菌で感染するリスクがあるので、スマホを清潔にする努力を今すぐ始めるべきだと言います。
「スマホのスクリーンはバクテリアやウィルスの温床であり、スマホのスクリーンから感染したという報告がいくつも上がってきています」とパパダコス博士は電話で語っています。
インフルエンザウイルスを媒介することも
ある研究によれば、人に感染するインフルエンザウイルスは、手の表面に付着すると24時間生存します。つまり、手にウィルスが付着してから24時間以内に手が触れるすべての場所にウィルスが付着する可能性があるのです。
「手足口病が、保育園の小さな子どもたちの間で蔓延しています」とパパダコス博士は言います。
「託児所や保育園ではスマートスクリーンを使って子どもたちが楽しむことが増えていますが、そうしたスクリーンが子どもたちの間を行き来する間に鼻や口に触れるので、全員に感染が広がる可能性があります」
スマホを安全に除菌する方法

では、スマホにダメージを与えずに清潔にするにはどうしたら良いのでしょうか。
・UV除菌ボックスに入れる
パパダコス博士は、スマホを入れると一瞬で細菌を除去するUV殺菌ボックスを推奨しています。
実にハイテクなクリーニング方法ですね。UV殺菌ボックスは、Amazonで購入可能で、公衆トイレや大学などで普及しつつあります。
・クリーニングクロスで拭く
少しハイテク度が低くなりますが、Apple は、メガネ拭きなどに使われるクリーニングクロス(リントフリー素材の布)でスマホを拭くことを推奨しています。
・薄めたアルコール液を吹きかけた布で拭く
New York Timesによれば、濃度70%のイソプロピルアルコール(もしくは消毒用アルコール)と水を1:1の割合で、スプレーボトルに入れ希釈し、前出のリントフリー素材の布をそれで軽く湿らせてスマホを拭くと効果的だということです。
このスプレーをかけて湿らせた布でスマホの表面を拭きましょう(くれぐれも、スクリーンに直接スプレーしないでくださいね)。
そのとき、開口部から水が入らないように注意してください。
除菌ティッシュはスクリーンを傷つける可能性も
除菌ティッシュを使用したくなるかもしれませんが、スマホの表面を傷つける可能性があるので、絶対に避けましょう。
パパダコス博士は、Cloroxワイプ(アメリカで定番の除菌ティッシュ)のような製品にはスマホのスクリーン自体に害を及ぼす可能性のある化学物質を含まれているので、特に避けるべきとしています。
スマホを除菌する頻度は?
次に、スマホの除菌はどの程度の頻度で行うべきでしょうか。
パパダコス博士は、「咳をするたびに除菌すべきであり、インフルエンザのシーズンには、さらに頻度を高くしたほうが良く、スマホは自分の身体の一部だと思うべきです」と言います。
というわけで、スマホはできるだけ頻繁に除菌して清潔に保ちましょう。それが自分のためにも他人のためにもなります。
あわせて読みたい
Source: Business insider,New York Times,NHS
Josh Ocampo – Lifehacker US[原文]
Image: Gettyimages