私たち家族が何度もやっている、何てことはないことを祝うディナーの最中に、息子が「僕たちはお祝いする家族だね」と言ったことがあります。

いつもレストランでやるように、家族3人でグラスを合わせて乾杯しながら、私は「間違いないね」と言いました。

私は誕生日や祝日に外出するのが好きな人間です。大きなお祝いごとだけでなく、バレンタインやハロウィーンのような“販促に利用される日”もです。

日々のささやかなお祝いを楽しもう

退屈な日常を壊すチャンスなのに、お祝いをするのを呆れる人がいるのが理解できませんでした。私が住んでいるペンシルバニア州東部は、2月は少なくとも28日は寒くて陰鬱な日が多いです。そんな日々を愛にあふれた日に変えられるなら、そうしない理由はないと私は思います。

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Photo: Meghan Moravcik Walbert

上の写真は、毎年バレンタインデーの我が家のダイニングルームの様子です。セントパトリックデー(カトリックの祭日)やイースターも同じような状況です。

ハロウィーンは言うに及ばず、誕生日は家全体を飾り付け、寝室の入口にはリボンをかけ、廊下には風船を飾ります。

しかし、私たち家族が祝うのは祝祭日だけではありません。サッカーの試合に勝ったのを祝うためにアイスクリームを食べに行きます。

(もしくは、サッカーの試合に負けた時も、子どもはいつもがんばっているので、その努力を称してアイスクリームを食べに行きます)

Ryanが空手で昇段した時は特別な朝ご飯を食べに行ったり、夫や私が仕事で目標を達成したらピザを注文したりします。

学校の始業式の日や終業式の日もお祝いします。天気がいい日は中庭のテーブルでハンバーガーを食べたり、天気の悪い日は居間の床の上でピクニックみたいに食事をしたりして祝います。

私は、いつもよりほんの少しでも特別な一日にする理由を積極的に探しています。

子どもにポジティブな経験をさせることは重要

単に味気ない日々に対抗するためにやってきましたが、元認知心理学者で作家のMary Widdicksはワシントン・ポスト紙で、私のやっていることは、息子の脳がネガティブなことに対する自然な性質のバランスを取るための訓練を助けているかもしれないと言っています。

研究によって、人間はポジティブな感情の約5倍、ネガティブな感情を体験したり、思い出したりすることがわかりました。つまり、感情のパランスを取るには、ネガティブな経験に対して、ポジティブな経験が5倍必要だということです。また、ネガティブな感情を司る脳の領域はポジティブな感情とは違い、それが人間にネガティブな経験を分析させ過ぎているのかもしれない、ということを示唆する理論もあります。

子どもの頃や幼少の詳細な記憶が、ネガティブな感情と結びついていることがあるのは、珍しいことではありません。

私の幼少の頃の記憶には、幼稚園の先生が私のカエルの絵の色使いを批判したというのがあります。全面緑のクレヨンで塗られた中に白いスペースが少しあるだけだったので、先生はもっとうまく描くようにと私を席に戻したのです。

席に戻るまで歩きながらどれほど恥ずかしい思いをしたか、今でも覚えています。私は、先生が上手に描けたねと言ってくれると思っていたのです。

ネガティブな感情に打ち勝つには…

ネガティブな感情に打ち勝つには、子どもが小さな頃にポジティブな感情とより強く結びつくのを助けることだと、Widdicksはワシントン・ポスト紙で語っています。

私たちは、小さな成功や喜びの瞬間を祝うことで、それらに対する感謝を表しています。

子どもは世界について学び、青年期に成長するにつれて神経連結を縮小しながら、積極的にパターンを形成しています。それが後天的な性質なのであれば、大人も日常生活の中のささやかな喜びを探すよう思い出した方がいいはずです。

何かいいことがあった時にお祝いをすることは、子どもにあげることのできる贈り物であり、子どもの人生全体の幸せを増加させます。

ですから、何かお祝いをしましょう。

通知表の成績がよかったら、子どものお気に入りの食事でお祝いしましょう。その年初めての大雪が降った日は、大きなマグカップで温かいココアを飲んでお祝いしましょう。火曜日は居間でダンスパーティーをしてお祝いしましょう。大きくなって、子どもの脳はあなたに感謝することでしょう。

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Source: ワシントン・ポスト紙

Photo: Agung Pandit Wiguna (Pexels)/Meghan Moravcik Walbert

Meghan Moravcik Walbert - Lifehacker US[原文