みなさんには、何かやりたいことはありますか。幼い頃からの夢、最近興味を持ったことなど、人によってさまざまでしょうが、「新しいことを始めるにはちょっと遅いかな…」と思っている方も多いかもしれません。そんな方は、こんなエネルギッシュな人をお手本にされてはいかがでしょうか。
大学時代に起業した事業や資産をすべて失うも、果敢に新しいジャンルに飛び込み日々奮闘を重ねる女性の姿がIBMのWebメディアMugendai(無限大)で紹介されていました。
順調だった事業。しかし、横領事件によりすべてがゼロに
Mugendai(無限大)に登場していたのは、輸入販売業から飲食業へ挑戦し、現在も八面六臂の活躍を見せる寺脇加恵さん。
寺脇さんの行動力は、大学時代から発揮されています。初めて行ったヨーロッパ旅行にて、美術館に飾られているのと同じような洋服がアンティークショップでも売られていたことに感動。すぐに輸入と販売の事業を立ち上げ、順調に拡大していきます。
しかし、事業開始から9年目に事件は起こります。寺脇さんが買い付けに行っている間に、とある社員が倉庫にあった品物をすべて売り払ってしまうという横領事件が発生したのです。会社の書類やデータも改ざんされており、寺脇さんが帰った頃には後の祭りだったそうです。
しかし、ここで挫折しないのがすごいところ。輸入販売業は諦めたものの、「モノだから盗られたが、技なら自分の中に蓄積できる」と考えた寺脇さんは、好きだった料理の世界に飛び込もうと、レセプションやパーティ向けのケータリング業をスタートさせます。それまでプロの料理人としての知識も経験もなかった寺脇さんは、キャリアの遅れを取り戻すため、「人の3倍」働くことを決めての参入だったそうです。
「飲食業はマーケティング」。未経験の分野に飛び込みながら成功を掴んだワケとは

輸入販売業から飲食業というまったく異なるジャンルに挑戦した寺脇さんですが、気づけばキャリアは10年近くになり、これまでに1000件ほどのレセプションやパーティを手掛けてきたそう。その成功の裏には、それまで培った経験や人脈が役立ったとのこと。寺脇さんは以下のように語っています。
私はマーケティング的な視点を大切にしています。(中略)業種、年齢層、男女比、どれくらいの規模かによって、どういうシチュエーションのお料理や会場装飾のウケが良いか、という点については精度が高いと自負しています。
ビジネスだけではなく、一般財団法人International Women’s Club JAPANの理事として、各国の大使館とともに子ども向けの食文化の教育にも携わっているという寺脇さん。日本人の海外留学人口減少に問題意識を持ち、小さいうちから外国の人々と身近に接することができる環境を作るべく、各国の大使やシェフと子どもたちで食卓を囲むという企画を行っているそうです。

その他にも、未病食への取り組みや、アスリートと食の関係など、さまざまな方面で活躍を見せる寺脇さんのロングインタビューは、Mugendai(無限大)よりぜひ続きをお楽しみください。
Image: Mugendai(無限大)
Source: Mugendai(無限大)