ホテルの客室は、どんなに素敵で設備が整っていても、何となくよそよそしい感じがします。滞在中はありとあらゆる個人的なことをすることになる場所なのに、デザインも調度品も他人が手掛けたものだからでしょうか。

ですから、ちょっと手を加えて自分らしい空間にすべきです。諸国を旅するデザイナーのKarim Rashidさんの意見を聞いてみましょう。

たとえば、私が3日間ホテルの客室に滞在するとしたら、自由でものを考えられる部屋である必要があります。

紙、メモ、本は全部引き出しの中に入れて目に触れないようにします。視覚的に散らかっていることが嫌いだからです。山ほどアメニティが置いてあるバスルームに関しても同じです。

Rashidさんは、窓から射し込む光で目覚められるようにベッドを窓に向けるなど、室内の家具まで動かします。ちょっと大変そうですが、物理的に可能なら理に適っているかもしれません。部屋をちょっとだけカスタマイズする感じです。

客はその部屋を借りたわけですから、最大限に活用する権利があります。ホテルの部屋は美術館のように鑑賞するためにあるわけではないのです。現に、もうタオルやシャンプーを使っているでしょう。

もちろん、チェックアウトするときは自分できちんと片づけてください。あらかじめ部屋の写真を数枚撮っておき、動かした物を元に戻すときはそれを見ましょう。客室係にはメモを残し、部屋はこのままにしておいて欲しいこと、後で必ず全部元通りに戻から、と伝えましょう。動かした物は全て元に戻し、少し多めにチップを置いてください。それでも、やってみる価値はあります。

Rashidさんは、持ち物はあちこちに置かず、全て1つのキャビネットやクローゼットにまとめて入れることを推奨していますが、これはその人のスタイルによると思います。60秒で荷造りを完了できる方がいいのか、それともスーツケースを意識しないで過ごしたいかは人それぞれです。

要は、滞在中のホテルの部屋は自分のものだということです。自宅にいるのと同じように寛げる空間にすれば、旅先でも毎日気分よく過ごせます。

Image: zhu difeng/Shutterstock.com

Source: Bloomberg

Nick Douglas - Lifehacker VITALS [原文