いったんベッドに入ると朝までぐっすり眠ってくれるお子さんを持つ好運な親御さんは別として、1日の終わりに疲労と闘いながら、刻一刻と子どもを寝かしつける時間が近づくにつれて、やれやれ、あとひと仕事あるなと思う親御さんは多いのではないでしょうか。
寝付きは良くても、ベッドにい続けることができなくて、夜中に何度も親の寝室にやってくる子もいます。
そんな悩みを抱えるパパとママに朗報。ちゃんと科学的にテスト済の解決策があるんです。
今すぐ「ベッドタイムパス」を発行しましょう。
ベッドタイムパスで子どもの寝かしつけが楽になる
<ベットタイムパスの作り方>
インデックスカードに「○○(子どもの名前)のベッドタイムパス」と書きます。それをシールで飾り、ラミネート加工します。オフィシャルなものに見えるように作ることが大切です。
<使い方>
夜、ベッドに入った子どもは、本当に必要なときだけ、このパスを使ってベッドから出ることができて、ハグしてもらったり、水を飲んだり…。
「私のタイムカプセルが着陸できるように来週家具を模様替えしなくちゃならないの」というような大事な話をするなど、何でも必要なことができます。
ベッドから出ることは、1回だけならOKですが、その後は、緊急事態でない限り無視されます。
このアイデアのポイントは、明確に制限を設定することで、子どもはコントロールされていると感じる点です。
<どんな子どもに効果があるの?>
「ベッドタイムパス」は、ネブラスカ州にある「Boys Town Center for Behavioral Health」の心理学者であるConnie J. Schnoesさんが最初に研究したもので、幼稚園から小学校低学年の子どもたちには特に効果的です。ナショナル・パブリック・ラジオが次のように報じています。
Schnoesさんは、3歳と10歳の2人の男児を対象とした予備試験を実施し、ベッドタイムパスの使いやすさに評価をつけた20人の親と23人の小児科医からデータを収集しました。
1999年10月に学術誌『Archives of Pediatrics and Adolescent Medicine』で発表された研究によれば、
「2人の子どものどちらも泣きながら寝室から出てくることはまったくなくなりました」
「小児科医たちのベッドタイムパスの評価は子どもを両親と一緒に寝させるよりはるかにマシだが、子どもの要求を無視するのとは同程度だと評価しました。親たちは、どちらの選択肢よりも受け入れやすいと評価しました」
ベッドタイムパスを導入してみた結果
私の場合は、ある晩、忘れられない事件が起こり、それから「ベッドタイムパス」を使ってみることにしました。
我が家の反抗的な娘が、ブロードウェイのスターに憧れて、大音量で金切り声を上げたので、我が家の防犯ベルが作動してしまったのです。
(防犯会社によると、キーキーいう声は、ガラスを壊す音に似ているとか。娘は自分の叫び声で寝室の窓についているセンサーを誤作動させてしまったのです)
娘にパスを渡すと、自分の部屋を出ることも変な行動もすぐに減りました。勢力争いは終わり、娘は夜は以前より早く落ち着いて寝るようになりました。
ご褒美シール、賄賂、お仕置き、お休み前の本の読み聞かせなどと違い、「ベッドタイムパス」は使い始めてからずっと効果が続いています。
子育ては、地域をあげての協力が必要なこともありますが、インデックスカードさえあればいいときもあるんです。
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Lorraine Allen – Lifehacker US[原文]
Photo: Randy Heinitz (Flickr)