明けましておめでとうございます。さてさて、「一年の計は元旦にあり」なんていいますね。そこには隠喩的な力もありますが、1月1日からスタートすることで、成功までの日数や月数を数えやすいというメリットもあります。ところが、お祝いムードたっぷりのクリスマスに比べて、新年の誓いはわりと禁欲的(ストイック)なものになりがちです。

・今年は禁煙する

・今年こそやせる

・今年はダイエットコークをやめる

どれも素晴らしい目標です。でも、1つ提案があります。否定形を使わずに目標を追求してほしいのです。

米国文化には清教徒的な仕事感が浸透しており、禁欲が美徳であり、自制心こそが精神的な強さであるとされています。確かに、人生には悪いことがたくさん。それらから距離を置いて生きるのがベストですが、その倫理はたんなる苦行生活へとつながる可能性を秘めています。

それに、自制心というリソースは有限です。新しい自制のゾーンを自分に課しても、心のエネルギーを補充し続けない限り「強さ」が足りなくなるのは目に見えています。ゴムを引っ張って引っ張って、ついには切れてしまうのと同じです。引っ張る力が強いほど、切れたときのダメージは大きいでしょう。厳しいダイエットを終え、何時間か何週間かしたあとに、それまでにはないほどドカ食いしてしまった経験があるなら、その感覚がよくわかるはずです。

では、否定形を使わずに目標を達成するにはどうしたらいいでしょう。たいていの場合、簡単な言い換えで済むはずです。

  • ジャンクフードを食べない → もっと野菜を食べる
  • 体重を落とす → 5キロ走る/毎週ヨガ教室に行く
  • 付き合いで出かけるのを減らす → 週に一晩は家にいる
  • ダイエットコークをやめる → もっと水を飲む
  • ベッドでツイッターを見ない → 寝る前、ベッドで10分本を読む(あるいは、Freedomを使う)

これらは1対1のみの対応ではありません。ジャンクフードと野菜を食べることは可能ですし、走ったからといって痩せるわけではありません。でも、このようにポジティブな言い方をすることで、これまでの減点方式ではなく加点方式の習慣に集中するという、本質的価値を目指せるのです。

悪い習慣をやめたいというのが本心からの誓いだとしても、悪習慣をやめるだけでなく、ポジティブな習慣を新たに追加しましょう。Noだけでなく、Yesを付け足すほうが、絶対的に有効なのです。

たとえば、それまでいつもタバコを吸っていた午後3時に何もすることがないと、吸いたいという欲求に苦しまなければなりません。習慣は消すよりも置き換えるほうが簡単です。古い習慣のタイミング、場所、方法を考慮して、置き換える準備をしましょう。「しない」を「する」で置き換えるのです。

どんな内容であれ、新しい誓いを長続きさせるにはかなりのエネルギーが必要です。自分に優しくして、大きな目標を達成してください。


Image: Ditty_about_summer/Shutterstock

Jaime Green - Lifehacker US[原文