米Lifehackerが人生の役に立つ言葉を紹介するシリーズ「Mid-Week Meditations」へようこそ。ストイックな知恵を探求し、それを使って自らを省みて、人生を好転させましょう。
今回は、古代ギリシャの哲学者ヘラクレイトスの知恵を。「暗い人」「嘆きの哲学者」の異名を持つヘラクレイトス(紀元前535年から475年)によると、知恵は意外とかんたんに手に入るようです。
賢くなるには、自分の知性に集中すればよい。それが、物事をどこにでも導いてくれるだろう。
この言葉が意味するもの
ヘラクレイトスの言葉の意味は、とてもシンプルです。
賢くなりたいなら、自分の心の中にある感情的で動物的な声ではなく、理性的で知性的な声に耳を傾けること。この世界を支配し、私たちを最善の道へと導くのは、衝動ではなく知性と理性なのです。
そこから得られるもの
賢い人に「どうやってそんなに賢くなったんですか?」と尋ねると、知恵は幸運で与えられる特別な力ではないという答えが返ってくるでしょう。
つまり、ここで得られる教訓も非常にシンプルです。行動や発言をする前に、考える時間を取るべきということ。
その行為は、あなたや他者に利益をもたらしますか? その言葉は、聞かれるに値するものですか? 他の理性的な声をかき消すだけの、中身のない音節ではありませんか? どんな影響が予想されますか? その結果を、受け入れる覚悟はありますか?
知恵は経験から得られることが多いのは事実ですが、他者の経験から学べることもあります。それは、はじめから避けられるミスは、避けておいたほうがいいということ。敢えてそのミスをしてまで、避けかたを学ぶ必要はないのです。
賢くなりたければ、実行に移す前にちょっと立ち止まり、心の声に耳を澄ませ、よく考えてください。もちろん、日常の些細なことのすべてについて、いちいちメリットとデメリットを考える必要はありません。
とはいえ、行動する前によく考え、理性に耳を傾けることは、長い目で見て害になることはまずありません。知恵は、そこら中に転がっているのです。
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Patrick Allan - Lifehacker US[原文]