2017年8月10日の記事を再掲載しています。

デスクでランチを食べるのは、良い考えのように思えるかもしれません。食べながら仕事も進められるし、同僚たちにも勤勉さをアピールできます。もちろん、そうしながら午後からの時間を乗り切るだけのエネルギーもバッチリ補充が可能。

でも、デスクでランチを食べてはいけません。

デスクでランチを食べるのは、あなたが思っているほど生産的でないだけでなく、マイナスの効果もあるのです。テネシー大学チャタヌーガ校で産業組織心理学の教授をしているChris Cunningham氏が、デスクでランチを食べると次のものが失われるのだと教えてくれました。

  • 仕事のことを忘れる時間:物理的にデスクから離れることで、仕事のことを頭から追い出し、本当の休息がとれます。時間がもったいないように思えるかもしれませんが、しっかりと充電する時間をとったほうが、むしろ生産性は高まります。
  • 脳が注意を向けるものを変えるチャンス:目の前の仕事について考えたり、メールやチャットに返事を書いたりする代わりに、目に見える風景を変えることで脳の注意を別のものに向けさせられます。
  • 同僚や家族、友人との交流:職場の文化にもよりますが、あなたの職場では同僚とランチを食べるのが通例となっているなら、ランチタイムを同僚たちとのつながりを築くために使ってください。同僚同士でランチを食べる文化がない場合は、可能なかぎり、友人や家族と昼食をとるようにします。

消防署の職員について、同僚同士で食事をする効果を調べたコーネル大学のKevin Kniffin教授も、ランチタイムを同僚とのつながりを築く時間として使えば、職場でのパフォーマンスが向上すると話しています。また、ランチを社交に使わないとしても、元気を取り戻すには1人になる時間が必要な人もいますし、デスクから離れてできることはたくさんあります。

  • 運動をしてエネルギーを高める:ランチタイムにワークアウトをして、血行を良くします。ビルの周りやオフィスの廊下を散歩したり、軽いストレッチをするだけでも、エネルギーを高めることができます。
  • マインドフルネスでリフレッシュする:瞑想をして脳をスッキリさせたり、マインドフルにランチを食べたりします。
  • 楽しいことをする:好きなアーティストの音楽を聴いたり、本を読んだり、スマートフォンでゲームをしたりといった、自分が楽しいと思うことをします。
  • 個人的な用事を済ませる:ランチタイムを個人的な用事を済ませるために使います。先延ばししていた歯医者の予約をしたり、長らく顔を見ていなかった友人と会ったりなど、何か個人的なことをします。

ランチタイムは、カロリーを補給するためだけにあるのではありません。この時間を本物の休憩をとるために使えば、デスクでランチを食べていては決して得ることのできない恩恵を享受することができるのです。


Image: Link Humans/Flickr

Heather Yamada-Hosley - Lifehacker US[原文