テレワークの推奨やノマドなどの新しい働き方が提案される昨今、仕事の打ち合わせにオンライン会議は欠かせません。これまでに様々なミーティングアプリが使われてきました。とはいえビジネスの場においては、ただ顔を見て話すだけでは済まないことが多いものです。

Zoom』は会議室の機能を、そのままオンラインで実現したミーティングアプリ。今回は、ライフハッカー[日本版]編集部との打ち合わせの様子を例に見てみましょう。

URLをクリックするだけの簡単入室

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Photo: 藤加祐子

オンラインミーティングで面倒に感じることの一つは、IDの交換です。でも『Zoom』では、ミーティングの主催者がアカウントを持ってさえいれば、他の参加者はアカウント登録の必要がありません。なお、無料アカウントが簡単にFacebookやGoogleアカウントで取得できます。

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Photo: 藤加祐子

会議の当日は、主催者が「ミーティングURL」を参加者に送り、参加者はURLをクリックするだけで会議がスタートします。ただ初回のみ、参加者もシステムのインストールは必要です。

カレンダーと連携してミーティングの予定を管理

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Photo: 藤加祐子

アカウントを取得すると、ミーティングの予約が可能となります。『Zoom』にサインインし「スケジュール」を選択すると、日付や時間、連携するカレンダーの種類が選択できます。

今回はGoogleカレンダーを使ってミーティングの予定を保存してみました。「ミーティングURL」は、すでに設定されていますので、使い慣れたカレンダーアプリから会議への直接参加も可能です。

参加最大100人、発言者は自動でスポットライト表示

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Photo: 藤加祐子

『Zoom』の無料アカウントでは最大100までのグループミーティングが可能です。無料版では40分までという制限時間がありますが、新たな会議室のURLを共有すれば、繰り返しの利用に制限はありません。

さすがに100人で一気に話をすることは考えにくいものの、参加者が増えるにつれ、会話が被ってしまう可能性はあります。Zoomでは発言者を自動的に特定し、スポットライト表示します。黄色の枠が出ているのが現在の発言者です。

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Photo: 藤加祐子

また、ミュート機能により、主催者が他の参加者の音声をコントロールできます。個別にミュートしたい場合は参加者の画面右上から、会議全体をミュートしたい場合は「参加者の管理→詳細」から、「ミュート/解除」がワンクリックで行えます。

それに、主催者は他の参加者にもミュートの権限を付与することも可能です。ミーティングをスムーズに進めるコツとして、ミュート機能を適宜利用してみましょう。

アイデア出しに便利なホワイトボード機能と画面共有

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Photo: 藤加祐子

資料を見せるために必要な画面共有ですが、『Zoom』では選択肢にホワイトボードとiPhone/iPadのミラー機能が加わっています。

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Photo: 藤加祐子

一般的な画面共有では、すでに完成した資料を表示するだけでしたが、ホワイトボード機能を使うことで、提案の幅がひろがります。ホワイトボードで描いた画像は保存が可能なので、オンラインで生まれたアイデアをオフラインで膨らませるという使い方もできそうです。

録画機能で、聴き逃しを再確認できる

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Photo: 藤加祐子

会議での発言は録音でもしないかぎり、全て覚えておくことは不可能です。特にオンラインでの打ち合わせでは、通信環境により、声が聞こえにくい瞬間もあります。

でも、『Zoom』は会議のスタートからワンクリックで録画が可能。ミーティング終了後にMP4/M4Aデータとして内部ストレージに自動保存され、オフラインで再生できます。

出席者が同じ場所にいないので、オンラインミーティングでは「言った/言わない」のトラブルが起こりやすいかもしれません。録画機能を活用して回避したいものです。

なんといっても画質・音質がキレイ

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Photo: 藤加祐子

実際に『Zoom』を使って、ライフハッカー[日本版]編集部と打ち合わせをして感じたのは、画質と音声がとてもクリアであることです。他のアプリを使ったオンラインミーティングも経験がありますが、その差は歴然。『Zoom』ではオンラインミーティングにありがちな「見えない/聴こえない」という心配を軽減し、会議に集中できる環境を提供してくれます(使用するカメラやマイク、通信環境により多少の差があります)。

ここまですべて『Zoom』の無料アカウントで使える機能です。有料版では価格により、企業向けの機能がプラスされます。働き方の多様化に合ったサービスといえるでしょう。


Image: 藤加祐子,Andrey_Popov / Shutterstock.com

Source: Zoom