応募していた企業から採用の知らせが届いたのに、辞退したいときはどうしますか? 一歩間違えれば、相手を不快にさせてしまうかもしれません。

ここでは、そんなときの対処法をご紹介しましょう。

すぐに電話で伝える

その仕事は、どうも自分に向かない気がするわけですね。

他社からもっと条件の良いオファーがあったからでしょうか。それとも、提示された給料が希望額にはるかに及ばないからでしょうか。理由は何であれ、できるだけ早く入社を辞退したいことを先方に知らせる必要があります。失礼にならないようにして、将来その会社で働く可能性も残しておくには迅速であることが鍵です。

しかし、メールを送るだけで済ませてはいけません。ましてやテキストを送るだけなんて言語道断です。ニューヨーク大学でキャリア開発事務局長を務めるTrudy Steinfeldさんは、先方に電話することを推奨しています。採用担当者に連絡するのはプロらしいやり方ですし、先方がこちらのために投じてくれた時間とエネルギーを尊重することになります。

次に、文書で通知する

電話で入社を辞退する意向を伝えたら、それを文書にして先方の記憶に残すようにしましょう。辞退する理由をすべて書き連ねる必要はありません。簡潔で礼儀正しく、敬意あるメッセージにしてください。

書き方がわからないときの参考までに、ジョブサーチサイトMonster Jobsで履歴書の書き方の指導を専門とするKim Isaacsさんが提案する一例をご紹介します。

[採用担当者名]様

このたびは、[ポジション名]のポジションをオファー頂き、誠にありがとうございます。熟考を重ねた結果、恐縮ですが今回は辞退させていただきます。貴社における将来の発展性をご説明頂き、大変頼もしく思いましたが、もう少し私のスキルとキャリアの目標に適う別の仕事に就くことに致しました。

[採用担当者名]様とチームの皆さまと面接する機会に恵まれたことに感謝しております。面接のプロセスを終始丁重に進めていただいたことを思うと、貴社のオファーをお受けできないことを残念に思います。

皆さまのますますのご成功をお祈り致します。

敬具

[氏名]

そのオファーを辞退する具体的な理由(給料、会社の雰囲気、別のポジションに就くことにしたから、など)に触れてもいいですが、特にそうしなければいけないわけではありません。ジョブサーチサイトThe MuseのAdrian Granzella Larsonさんは、辞退する理由を伝えるときは、簡潔さを心がけることをすすめています。

短く一行で書けば十分であり、面接した際に気に入らなかった点は一切言及する必要はありません。自分の代わりに誰か別の人を紹介してもいいですが、先方に求められない限りわざわざそんなことをする必要もありません。とにかく「短く感じよく」を心がけましょう。

最後に礼状でフォローして将来につなげる

電話とメールで面接してくれた人たちに感謝の気持ちを伝えたあとで、簡単な礼状を送るとさらに感じが良くなります。自分を採用しようと思ってもらったことや、面接の時間を割いてもらったことに感謝していることを伝えましょう。もちろん相手は仕事でしたことですが、ほんの少しでも謝意を表すと、長い目でみて良い結果を生み相手の心に残ります。将来一緒に仕事をする可能性が無いとはいえませんから。

礼状は、ネットワークを広げる機会にもなります。自分のLinkedInのページやウェブサイト、その他の仕事に関する情報を載せているページに触れて、「今後もよろしくお願いします」とお願いすると、先々新たな展開につながるかもしれません。


Image: Yeexin Richelle/Shutterstock.com

Source: Forbes, Monster Jobs, The Muse

Patrick Allan - Lifehacker US[原文