将来を見据えて貯蓄を管理しておくことはとても大切なことですが、1つの口座ですべてのお金を管理していませんか?
意外に思えるかもしれませんが、1つの口座ですべてを管理するのは実はあまり好ましいやり方ではありません。そこで、目的別で口座を設けるメリットをご紹介しましょう。
目的別口座とは、いわゆる節約術としてよく紹介されているような、”袋分け・目的別予算管理”と同じような考え方ですが、封筒を実際に用意して項目別に分けて、といったようなアナログなやり方ではなく、用途に応じて口座そのものを分けてしまうやり方です。
たとえば、私はコンサートチケットやビデオゲーム、新しいガジェットなどはすべて1つの口座から引き出すようにしていますし、旅行用に別の専用口座を用意しています。自身の口座から毎日ある程度まとまった額を小分けに仕分けておくのです。
旅行は高くつくものと諦めがちですが、日ごとの単位でお金をいくらずつ貯めていけばよいのかを考えると数字が具体的になり、実現に向けての現実味が増すものです。最近では、なにか緊急の出来事などあらかじめ定めた用途以外の出費に備えて口座をつくりました。毎月一定額をその口座に入れておくことで、イレギュラーなことが起こっても慌てずに対応できるようにしたのです。
口座の振り分け方は実に人それぞれです。フリーランスで働いている方であれば、所得税や保険料を支払うための専用口座が必要かもしれませんし、クルマやバイクといった乗り物のために、家の修繕やリフォームのために、贈り物やイベントごとにかかるギフト代のために、専用口座をつくる必要のある人もいるでしょう。
よりストイックに貯蓄をしたいという方は、Financial Diet社のAudrey Gonzalezが実践しているように、貯蓄計画をしっかりと立て、口座の優先順位付けまで行いましょう。たとえば、緊急用の口座が最も高い優先順位なら、口座にお金を振り分けるときには他のどの口座よりも早く緊急用口座にお金を入れておくのです。何が起こっても大丈夫、と安心しておきたい人にはこのやり方がよいでしょう。口座の振り分け方、優先順位はその人がどのような人生を送りたいかによって十人十色と言えます。
自分の支出についてきちんと管理することができていれば、なにか突発的なことに起こっても慌てることはありません。また、残高がいくらなのかを気にしたり、お金を使うときの嫌な罪悪感に苛まれることがなくなりますよ。さぁ、あなたはどのような目的別口座をつくりますか?
Why You Should Have Multiple Savings Accounts|lifehacker US
Image: Africa Studio/Shutterstock