Inc.: 自称「旅行中毒」の筆者は、パソコンとWiFiさえあればできるビジネスを立ち上げることに20代の大半を費やしてきました。それえでも最近では、「旅も休み休みにしなきゃ」と思い始めているから驚きです。

そう感じたのは、今年の第1四半期を終えたときです。クライアントに会うためにあちこちを飛び回り、一大プロジェクトを始めようとしていました。ところが、最終的に私に残ったのは、ここ数年で最悪の燃え尽き症候群です。

3月末には死にそうになりながら自宅のベッドへ這い戻り、しばらく家から出ませんでした。自分を取り戻し、再び地に足を付けなければ。どこかの飛行機に置き忘れてきた、自分のすべきことを再び見つけなければ。

つまり私のような旅人は、ときには放浪癖を捨てて、自らを再構築しなければならないのでしょう。以下に、その理由を紹介します。

ビジネスに悪影響

第1四半期の旅行の大半は仕事のためでしたが、あまりうまく行かず、ビジネスの成長にもつながりませんでした。

常に飛行機に乗っているか乗ろうとしているかのどちらかだったので、買掛も売掛も遅れないようにするのが難しくなってしまいました。その結果、クレジットカードの請求に驚いたり、クライアントからお金をもらい忘れたりと、対処しきれないほどの金銭的ストレスに襲われました。

ですから、すでに決まっている講演会の依頼を除いては、しばらく仕事で旅行をするのはやめようと思います。プロジェクトを完了まで見届けられるように、心を整理しなければいけません。あちこちを飛び回っていては、それを効果的に行うことはできないでしょう。

健康に悪い

今年の第1四半期は、金銭的なストレスに加えて、身体的ストレスも経験しました。

3月には、最後にヨガに行った日は思い出せないし、栄養プログラムはなかなか実践できず、睡眠も十分ではありませんでした。何週間かカフェインとアドレナリンだけを頼りに生き延びていましたが、それすらも尽き果てようとしていました。

健康でなければ何の意味もありません。私の身体は悲鳴を上げながら、休息と少しのルーティンを求めていたのです。これからは健康に留意し、身体が求めるものを与えていきたいと思います。

人生の重要なことの妨げ

人間関係は重要だと思いながらも、行動に移せていないことを実感しました。何せ決まった場所にいないので、関係を育むことができません。

何年もの間、ビジネス最優先でやってきました。でも、今は基盤ができあがったので、これからはまた人間関係を大切にすると自分に約束しました。仕事のために常に飛び回っていては、この約束を果たせません。今はきっと、休むべきときなのでしょう。

最後に

仕事の大半に旅行が伴う場合、休むのは難しく感じるかもしれません。でも、私以外にも多くの人が証言しているように、意識的にそのような休みを取らない限り、仕事や健康、さらには人間関係に悪影響が及び始めます。これら3つのうちどれか1つにでも不調を感じたら、それは休むべきときなのかもしれません。


Why You Need to Stop Traveling for Work | Inc.

Image: Sergey Nivens/shutterstock