「もっと健康で生産的になり、幸福になりたいですか?」と聞かれたら、ほとんどの人が「はい」と答えるでしょう。

しかし、「そうなるために毎日何か決まったことをしていますか?」と聞くと、「はい」と答える人はぐっと少なくなります。

これは怠慢だからではありません。たくさんのことにコミットすることを思うと、気後れするのは仕方がないでしょう。

でも、変化を大げさなこととしてとらえるのは「非生産的」です。ストレスレベルを低く、かつ成功の可能性を高めるには、細かい習慣を生活に取り入れることが必要です。

健康と生産性の向上を目指すなら、以下の7つの小さな習慣を実践してみましょう。

1. もっと利己的になる

初めて相談に来たクライアント(編集部注:著者はフィットネスコーチ)と向き合ってよく感じるのは、仕事や生活の中で、「ここまで」という境界線をしっかり引けていないということです。

確固たる境界線やメリハリがないと、エネルギーを充電したり休息したりする時間が持てなくなり、ベストな状態で人前に出られなくなります。また、何をするにも時間が足りないような気がしてしまいます。そうなると、いずれは健康をないがしろにするようになり、エネルギーレベルも生産性も低下していくでしょう。

境界線をしっかりと引いて、もっと利己的に人生を過ごすために一番大切なことは、「意味のある習慣」と「生命力を消耗させている習慣」を見分けることです。あなたの気持ちを奮い立たせて、カンフル剤として作用する習慣や、心のよりどころになっている習慣はなんのなのか、見極めてください。

2. 「感謝の日記」をつける

夢中で目標を追いかけていると、自分がすでに手にしているものを認識できなくなりがちです。そんなときは日記をつけると効果的です。特に神経がはりつめ、ストレスを感じやすい人にはオススメです。

日記をつけると感謝の意識が高まるので、情緒がとても安定します。感謝の意識を持つと多くの恩恵があることが研究で実証されています。たとえば、

・毎週「感謝の日記」をつけると、エクササイズが習慣化できるようになる。

・「感謝の日記」をつけている人は、集中力、情熱、決断力、注意力、エネルギー、睡眠時間の長さと質がどれもレベルアップする。

朝起きたら、まずは感謝していることを3つ、書き出してみましょう。

3. 最低30分間エクササイズする

身体を動かすとエンドロフィンが分泌されるので、ポジティブな感情が生まれます。エンドロフィンが増えると幸福感が高まり、気分が高揚して仕事の生産性も高まるのです。

さらに、これらの幸福ホルモンが分泌されると、エクササイズによって脳に流れ込む血液が増加するので、頭が冴えて認知力が高まります。

4. 朝と夜の儀式を作る

1日をどのように始め、どのように終えるかで健康と生産性は違ってきます。

効果的な朝のルーティンから1日をスタートさせると、ポジティブな視点からより高い集中力で1日をスタートできます。夜に効果的な儀式を行うと良質な睡眠が取れるようになるだけでなく、翌日のためにエネルギーを充電する助けにもなります。

夜の儀式での行為は、翌日の成功への橋渡しとなるのです。

5. 翌日必ず成し遂げることを3つ考える

どの駒を進めて前進していくべきかをしっかりわかっていないと、忙しい割に効率が悪いという状態に陥る危険性があります。

どの駒が大切かを見極めるには、「明日片づけられる仕事が3つしか無いとしたら、目標に近づくにはどれが一番重要で効果的な作業だろう」と自問しましょう。

何となくうまく行かない日であっても、その3つさえやり遂げられればその日は成功です。

6. 1日1回は有意義な会話をする

仕事や生活で多忙な日々を過ごしていると、心ここにあらずな会話が増えてしまいがちです。

人生の満足感は、有意義な人とつながりを持つことにあり、それにはまず有意義な会話をすることが必要です。1日1回有意義な会話をすれば、年に365回することになります。それだけ多くの会話を体験したら、これ以上無いほど活力にあふれた、バランスの良い人間になれるはずです。

7. 大好きな趣味に最低30分間充てる

仕事づくしの日々を送っていると、趣味に時間を割けなくなりがちです。

私自身もそうでした。そこで、私は仕事以外の趣味を見つけるようにして、いろいろなラテン系ダンスと第二外国語を習い始めました。仕事以外の趣味を持つと、普段受けている影響の殻を破り、新しいアイデアを集めて仕事に活用する機会になります。


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