BUSINESS INSIDER JAPANより抜粋:アメリカ西海岸のサンフランシスコはテックに関しては、世界一の都市と位置づけられている。
しかしそこの物価は異常なまでに高く、不動産会社Savillsがまとめた2017年度版Tech City (世界のハイテク都市)リポートでは、テックハブナンバーワンの座を他のアメリカ国内の都市に譲ることとなってしまった。
Savillsは、家賃や起業に必要な日数、エスプレッソ(コーヒー)の値段に至るまで、100以上の指標を調査。また、ベンチャーキャピタルへのアクセスのしやすさ、エンジニアの平均通勤時間も対象にした。
Savillsは「以下の都市は新たな拠点を探すテック企業にとって、有力な候補地になるだろう」と述べた。
22位:南アフリカ ケープタウン

概要:アフリカで最も人気のある観光地の1つでもあるケープタウンは、インキュベーター施設がオープンするなど、テックの拠点としても注目度を高めている。「デジタル分野のアフリカの玄関」として知られる西ケープには4つのトップ大学があり、南アフリカのスタートアップの59%がここで起業している。
- 都市人口:370万人
- 都市GDP:8735ドル
- 1平方フィートあたり/週あたりのテック企業のオフィス賃料: 13ドル
- 都心の住宅の一週間の家賃:840ドル
- エスプレッソ価格: 1.78ドル
- 1000人あたりのスタートアップ数:0.1
- 主要なテック集積地への平均通勤時間:35分
- 公共交通機関の片道運賃:0.77ドル
- 年間空港利用者数:970万
21位:アルゼンチン ブエノスアイレス

概要:ブエノスアイレスはパーティームードに包まれた都市のイメージが強いかもしれないが、多くの大学とベンチャーキャピタルの活発な投資を背景に、テックの創業地としても盛り上がりを見せている。アルゼンチンの経済の混乱にも屈することなく、ブエノスアイレスは再生可能エネルギーと航空宇宙技術の分野で存在感を高めている。
- 都市人口:290万人
- 都市GDP:1万5285ドル
- 1平方フィートあたり/週あたりのテック企業のオフィス賃料: 28ドル
- 都心の住宅の一週間の家賃: 374ドル
- エスプレッソ価格:2.5ドル
- 1000人あたりのスタートアップ:0.2
- 主要なテック集積地への平均通勤時間:38分
- 公共交通機関の片道運賃: 0.43ドル
- 年間空港利用者数:860万
20位:インド バンガロール

概要:バンガロールは、エレクトロニクス工場向けの330エーカー(約134ヘクタール)の工業団地が建設された1970年代から今日まで、インドの先端テクノロジー都市として知られている。 インドのITおよびソフトウエアの約5分の2がバンガロールから輸出され、低い人件費と豊富なテクノロジー人材が、海外投資を引き付けている。
- 都市人口:980万人
- 都市GDP:4368ドル
- 1平方フィートあたり/週あたりのテック企業のオフィス賃料:12ドル
- 都心の住宅の一週間の家賃:911ドル
- エスプレッソ価格:1.35ドル
- 1000人あたりのスタートアップ:0.4
- 主要なテック集積地への平均通勤時間:47分
- 公共交通機関の片道運賃:0.31ドル
- 年間空港利用者数:1810万
19位以降は以下のリンク先で。なお、日本からは1都市がランクインしている。
世界のテック都市ベスト22 ---- 家賃や通勤時間、スタートアップの数を指標にランキング | BUSINESS INSIDER JAPAN
Sam Shead(原文/訳:西そら)