SUUMO(住宅)やゼクシィ(結婚)、じゃらん(旅行)など、幅広い領域で事業展開しているリクルート。2012年にホールディングス体制となり、領域ごとに分社化されています。その各事業会社と二人三脚で、ウェブマーケティングやメディアの設計をしているのが、『リクルートコミュニケーションズ(以下RCO)』です。
今回直撃したのは、そんなRCOで、ITプランナーとしてウェブマーケティングのプロダクトマネジメント*を担当しているお2人。日々感じている仕事の楽しさや難しさ、RCOだからできる仕事の魅力などについて語っていただきました。現在ITプランナーの仕事をしている人、将来プランナーをやってみたい人、必見です!
*アプリやウェブサービスといったプロダクト(製品)全体をチェック、企画/開発/運用などさまざまなスタッフに働きかけ、あらゆる点を管理・改善していく仕事。
優秀なエンジニアと協働し、成長できる

── 現在のお仕事の内容を教えてください。
宮里:デジタル・マーケティングにおけるプロダクトの企画・開発や、ディレクションといった業務を担当しています。チームは大きくエンジニアとプランナーに分かれていて、私はITプランナーチームのマネージャーです。アルバイトや派遣スタッフも含めて、全員で25人くらいのチームですね。案件の区切り方は難しいのですが、今、チームでは50件以上の企画が同時に動いていますね。横井をはじめ、ITプランナーたちはみんな、1人あたり3~4件ほど担当しています。 横井:僕は宮里さんが率いるチームで、ITプランナーとして働いています。去年の11月に転職したばかりで、まだ数カ月しか経っていないのですが、日々いろいろなことに挑戦させてもらっています。── 横井さんがRCOに転職しようと思った決め手は何だったんですか?
横井:実は、転職活動をするまでRCOの存在は知らなかったんです(笑)。でも、話を聞いてみると、エンジニアと一緒に力を発揮できるような環境があり、すごく心地よさそうだなと思ったんです。── 実際入社してみていかがですか?
横井:やっぱり、働いているエンジニアの実力がすごいなと本当に思いますね。実装力だけでなく、自分でどんどん進めていく自走力もあります。僕はもともとウェブマーケティングについて知識がない中で入ったので、毎日学ぶことがたくさんあります。
── 仕事の楽しさはどんなところにありますか?
横井:自分で考えて仕事を作っていけるところですね。案件は本当にたくさんあって、落ちている宝石を拾うような感覚ですね。たくさんチャンスをもらえます。自分で提案した案件もあれば、組織としてやるべき案件もありますが、その中からこれをやりなさいと一方的に言われるのではなく、楽しそうだと思えるもの、あるいは自分の成長につながると思える案件を担当できます。 宮里:自分はいまマネージャーという立場なので、実際にプロダクトを作るというよりは、組織運営やチームづくりといったところがメインになっています。いいプロダクトをつくるために、どういう体制を整えるべきかを考えているのですが、それもかなり自由度をもって任せてもらえています。1つの企画を進めるときに、必要なものを自分たちで考えて調達し、人をアサインして、自分たちで責任を持ってやりきる。プロダクトが完成したときは、かなりの達成感を味わえます。── すごく成長できそうですが、その分、やりがいもありそうですね。
宮里:求められるレベルが高く、業務の幅も広いですね。チームのメンバーそれぞれに、成長度合いに応じて目標を立てながら、悩んだ時はもちろん僕がフォローしています。優秀なエンジニアと一緒に仕事をするので、彼らと協働できるかどうかが大きなポイントになります。自分でコードは書かないまでも、基本的なシステムの仕組みや、もう一歩踏み込んでデータの取り扱い方みたいなものを理解して、エンジニアと会話をする必要があります。また、ウェブの知識だけでなく、ビジネスについても理解して、プロダクトをいわゆるビジネスの最前線で働く人たちとつなげていくのも、価値の発揮のしどころです。どうマネジメントすれば、ビジネスとプロダクトがつながっていくか、ありとあらゆる手法を駆使しながら考えて、形にしていきます。
横井:優秀なエンジニアと肩を並べて仕事するプレッシャーは少なからず感じています。でも、優秀だからこそ「HOW」にあたる部分は彼らに任せて、自分は「WHAT」や「WHY」に集中できるんですよね。むしろ、このエンジニアとならもっとでっかいことができそう! ってスケールの大きいことを考えられる楽しさがあります。── PCにずっと向かうというよりは、エンジニアや事業の人などとコミュニケーションしながら進めていく仕事なんですね。
横井:僕、基本的に1人きりで仕事をするのが嫌いなんですよ(笑)。自分1人で練りに練ってから「こういうプロダクトをやりましょう!」というのではなく、いろんな人にアイデアを聞いてもらって、アドバイスをもらいながらブラッシュアップされていく感覚がすごくいいなって思います。うまく仕事を進めるために、自分たちがやりたいことをただ伝えるだけではなく、「その先にこんな未来があるんだ」ということまで共有して、できるだけ同じ目線で会話するよう気をつけています。ITプランナーはマーケターとエンジニアの間に立って翻訳する人、みたいなイメージです。
朝型、夜型...自分にあった働き方を柔軟に選べる

── 毎日の働き方について教えてください。
宮里:完全フレックス制なので、自分で働く時間を決めることができます。僕は朝ゆっくり来て、夜は少し遅い時間まで働いています。横井は朝早いよね。 横井:そう、だから宮里さんと時間が合わない(笑)。僕はだいたい朝8時に出社しています。日中はどうしてもミーティングなどで時間がとられてしまうので、まだ電気がついていない静かなオフィスに出社して、落ち着いて考える時間が大事なんです。その分、帰りの時間は早めにあがるよう、自分で自由に決めています。チームには、小さな子どもを持つパパも多いんですよ。朝早く来て、夕方は保育園のお迎えに行っている人もいます。宮里さん、夜遅くて子どもさんは大丈夫ですか?(笑)
宮里:大丈夫。その分、土日はしっかり休んで子どもと遊んでるから。あとは... 横井:リモートワークですね。 宮里:そう。RCOはリモートワークの制度が整備されていて、自宅でも仕事ができますし、リクルートが契約しているリモートオフィスが首都圏にいくつかあって、そこも利用できます。ただ、仕事を進めていく上で、コミュニケーションロスがなくなるように、顔を合わせて進めていくことが大事な部分もあります。メンバーのみんなと認識を合わせながらうまくバランスをとっていきたいですね。マネージャーとして、あまりルールを決めすぎずに、柔軟性を持たせることが大事かなと思っています。同じ目的を持ち続けることがITプランナーの秘訣

── RCOのITプランナーだからできることってどんなことでしょうか?
宮里:多くの事業領域を持つリクルートの中で、全体を俯瞰して見ながら、領域横断で仕事ができることです。また、うまくいった事例の横展開がしやすいんです。たとえば自動車領域から始まったプロダクトを住まい領域でも使ったり。領域が絞られると、マーケットの課題には深く入っていけるのですが、どうしてもソリューションの範囲が狭くなります。新しいことをやりたいと思ったときに、協力してくれる領域と一緒に進めて、それをまた他の領域に広げて商品展開していけるので、可能性が広がるなと感じています。
横井:規模の大きなことができるのがリクルートの強みなので、自分の考えたプロダクトを世の中にどんどん浸透させていけると思っています。僕はデータ分析が好きなんですが、そのデータの利活用で、ウェブマーケティングだけでなくて、日本のいろんなことを変えられるのではないかと思っています。その変わる瞬間を自分が作れたら嬉しいですね。
── どんな人がRCOのITプランナーに向いていると思いますか?
宮里:リクルートは圧倒的に仕事が好きな人が多いので、「仕事を楽しめる」というスタンスがまずベースにあることは大事かなと思います。困難なことがあっても、それを乗り越えて成長につなげたいと思えるかどうか。あとは、「テクノロジーを活用して世の中を良くしていきたい」と思える人。技術がどれだけ優れていても、サービスにならなければ価値を生まないので、エンジニアと一緒にその技術をきちんとプロダクトに落とし込むことにこだわれる人が、力を発揮できるのではないでしょうか。── ITプランナーとしてうまく仕事を進める秘訣を教えてください。
宮里:どういう意思決定をするかが一番大事だと思っています。この企画で何を実現したいのか、目的をメンバーと一致させてからスタートして、さらにその後も同じ目的を持ち続けることが重要です。途中で多くの課題が出てきますが、その打ち手を考えるときも、「目的に沿っているか」を判断軸にします。トラブル対応も、仕様を決めるときも、お金の交渉もすべて同じ。
そして、仕事に関わる全員に、判断の背景をきちんと伝えるようにしています。判断軸がブレていなければ、みんな納得感がありますよね。伝え続けていると、だんだんエンジニアもメンバーも、正しい判断ができるようになっていきます。それが、仕事に関わるメンバーみんなが同じ方向を向くということだと思います。
リクルートコミュニケーションズは中途採用を積極的に受け入れる環境だけに、宮里さんのような生粋のマネージャーもいれば、SEから転身したマネージャーまで、さまざまな経歴を持ったスタッフが集まっています。もしあなたがITプランナーに興味があるなら、リクルートコミュニケーションズはきっと面白い課題と、働きやすい環境を用意してくれるでしょう。
キャリア採用サイト|リクルートコミュニケーションズ
(インタビュー:尾越まり恵/撮影:木原基行)