Inc. :Appleが、iPhoneやiPadでユーザーが独自のショートカットを作成できるアプリ『Workflow』の製造元企業を買収しました。3月22日の発表では、買収額は非公開とされています。

Workflowの共同創設者の1人であるAri Weinstein氏は「Appleに加わることにワクワクしている」と語っています。「Appleとは、WWDCに参加した学生のころから、Workflowを開発、ローンチし、App Storeで驚異的な成功を成し遂げるまで、密接な関係を保ちつづけてきた」と同氏。Workflowは、2014年にローンチしたアプリで、ユーザーがよく使うタスクを自動化できる仕組みを提供しています。たとえば、ボイスメモを録音した後、自動でDropboxにアップロードし、リマインダーにリンクを送ることができます。以前は2.99ドルで売られていましたが、23日からはApp Storeで無料で提供されています。

Weinstein氏と共同創設者のConrad Kramer、Ayaka Nonaka、Nick Freyの各氏は、"脱獄"(ソフトウェアを改ざんして、製造メーカーが設けた機能制限を回避すること)関連の経験があり、そこで身につけたスキルは、スマートフォンのプロセスを自動化するのに大いに役立ちます。TechCrunchによると、Appleは共同創設者チームも同時に獲得したということです。

最近、Workflowは、幸運の波に乗っています。Lowercase、General Catalyst、Eniacから数百万ドルのシードラウンドを獲得したことを、TechCrunchが報じています。2015年にはAppleデザインアワードを受賞しました。

Apple Acquires Workflow, an App That Makes iPhones Much Easier to Use|Inc.

Emily Canal(訳:伊藤貴之)

※参考記事:iOS向け自動化ソフトの決定版、『Workflow』にできること