仕事を辞めるべきだろうか?
理不尽な上司、気の合わない同僚、安い給料…。理由はいろいろだとしても、答えを出すのは難しい。

「たくさんの人がアドバイスを求めに訪れ、『精神をすり減らすポジションにいる』と話す」とキャリアとリーダーシップのコーチングを専門とするDB+coの創業者兼CEOデブラ・ベッドナー・クラーク(Debra Bednar-Clark)氏は我々に語った。
「私の返事は、『OK。まず、あなたがどういう人で、本当は何がしたいのかをしっかり理解することから始めましょう』です」
自分の会社を始める前、彼女はフェイスブックのグローバル成長戦略の責任者だった。マイクロソフトのアメリカ市場における戦略ディレクターだったこともある。
仕事を辞める準備ができているか否かは、自分が何をしたいのかについて素直になることから始まると彼女は語った。
「1つ本当に簡単にできることは、今、この瞬間に何をしているかということに沿って考えるのではなく、やるべきだと考えていることに対してキャリアを積んでいくことです」
彼女が、「今、この瞬間に」と強調したことに注目して欲しい。あなたに合う仕事は、あなたの経験や目標に沿って変わっていくものだ。
「やりたいことと仕事内容が一致し、仕事がとても面白い時は、自分の目標に沿っていて、やりがいがあり、さまざまなスキルを身に付けることができ、多くの人に影響を与えることができる」と彼女は語る。
「ですが、少し経って、人として成長したと感じたならば、プロフェッショナルとしてのゴールも進化していきます」
彼女は言葉を続けた。
「よく考えてみて欲しい。今、何を必要としているか? 自分の心の奥深くで、今、本当に何を必要としているのか? 仕事は大きなやりがいをもたらしてくれるのだから。
仕事が好きでも、そうでなくても、すべての仕事には良い時と悪い時がある。もし自分の関心が変わりつつある、あるいは新しいやり方でスキルを伸ばしたいと感じ始めているなら、選択はより重要になる。自分が何をし、何がしたいのかをできる限り、はっきりさせることが大切だ」
では、彼女が言うように、今の自分と今の仕事が合致しているかどうかは、どうすれば分かるのだろう?
質問を投げかけてみることだ。決断を迫られた時、これらの質問を自分に投げかけてみてほしいと彼女は語る。
- 自分の価値は?
- 何を大事にしている?
- 強みは?
- 情熱や興味を感じることは?
- 原動力となるものは? 逆に、やる気がなくなるものは
- やっていることが自分に合っていると感じますか?
- その思いに嘘はない?
- 毎日オフィスでベストを尽くしていると感じますか?
そして、なかなか決断できなくても気にしなくて良い、と彼女は付け加えた。
「素晴らしいアドバイスだと思えることでも、実際に行うことは簡単ではないのだから」
Libby Kane[原文:How to know it's time to quit your job, according to an exec who left Facebook to strike out on her own]
image:Black Salmon/Shutterstock.com
BUSINESS INSIDER JAPANより転載(2017.9.03公開記事)