ウェブメディア「Mugendai(無限大)」によると、米国テキサス州のコペル・インデペンデント・スクール学校区(以下、CISD)では、『IBM Watson Element for Education』という教育機関向けアプリが採用されています。生徒の関心、成績、出席率、これまでの学習活動の履歴など、あらゆる情報をスマート端末上で閲覧・利用することができるのです。日本では、タブレットなどを利用した学習をする生徒たちの様子がニュースなどで取り上げられることがありますが、CISDの例は生徒側(学習の仕方)の革新ではなく、「学校側の教育革新」です。
「Mugendai(無限大)」の記事では、「米国内の全学生の1/3が大学入学後にドロップアウトしてしまう」という状況が「米国における学校のIT化」の背景にあると分析しています。
マーケティングの世界には、顧客を深く理解し、企業と顧客の間に1:1の関係を築く「ワン・トゥ・ワン・マーケティング」というアプローチがありますが、米国の教育では「ワン・トゥ・ワン・エデュケーション」が目指されているようです。「ひとりひとりの生徒の特性に応じた指導の実現」の手段として、『IBM Watson Element for Education』のようなITを学校側が利用しているわけです。
以下のリンク先では、「教育のIT化」について、将来的な展望なども含めてより詳しく触れておりますので、こちらもぜひご覧ください。
学生の成績から出席率まで把握するWatsonの、ドロップアウト防止策 | Mugendai(無限大)
(ライフハッカー[日本版]編集部)