メンズファッションライターの丸山です。
すっかり寒くなってきて本格的な冬物を最近クローゼットから出した方も多いのではないでしょうか。クローゼットをのぞいて、そういえば最近これは着てないな...という洋服があった方。「ああ、これはもう着られないな...。」と諦めるのはまだ早い! どんな洋服にも「リフォーム」という選択肢があるのです。
進化した最新の「お直し」

買った時はとても気に入っていて、自分にピッタリだと思っていても...体型が変わったり、トレンドが変わったり。現在のファッションはタイトなシルエットがトレンドなので数年前に買ったものはダブッとして見えてなんとなくダサく感じたりしませんか。
せっかくのお気に入り、ずっと愛用したいですよね。特に紳士服は襟幅や、ジャケットの丈、パンツのタックなど時代によってその時の流行があります。洋服はやはり体型に合っている物を身に着けると気持ちがいいもの。そしてさらに良いことはスタイルが良く見えるということなんです! 今回はそんな悩みをサクッと解決してくれる素敵な場所をご紹介します。
まずはビジネスパーソンの基本、「スーツ」のこれさえ押さえておけばOK! と言えるスタイルアップするポイントを私と一緒に確認していきましょう!
スーツが自分の体型にピッタリと合っているかの大きなチェックポイントは5つあります。
2. ラペル(襟の幅)は狭すぎ/太すぎないか
3. パンツの筒、袖の太さは自分の腕に合っているか
4. 袖、パンツ、ジャケットの丈は丁度良い長さか
5. ジャケット、パンツのウエストはしっかりと体型にフィットしているか
モデルの方にお直し前のスーツを着てもらい、Before写真を見ていきましょう。

少し体型より大き目のスーツです。悪くは無いのですが、体型より大きいので野暮ったい印象を受けます。
百聞は一見にしかず、ということで...フィッティングとお直しのプロ、『心斎橋リフォーム』丸の内店の内本久美子さんに早速どうやって仕上げて行くのか実演していただきます。

このピン打ちの技術の良し悪しででき上がりが全然変わります。手早くて近くで見ているとびっくりです。
さて、Afterはどう変化しているでしょうか?

ちゃんとジャケットの袖がシャツより短くなってシャツが下着の役割を果たせるようになりましたね。
ジャケットのほうが長いと生地が直接肌に触れてその部分だけ汚れてしまいます。シャツと違ってジャケットはそうそう洗うことができないので気をつけたいポイントです。パンツの丈も長すぎて靴の上に溜まってしまっていたのが解消されていますね。ラペルは少し細くなってモデルさんの顔の大きさにあった良いバランスになりました。そして、ウエストがグッと細くなって格段にスタイルが良く見えるように!

きちんと体型に合ったスーツを着ているとスタイルが良く見えるだけではなく、そのスーツの「持ち」具合にも影響してくるので気をつけたいところです。
ボタンの変更で気分もリフレッシュ

スーツに付いているボタンが気に入らない、あるいはデザインに飽きてしまった。そんなときはボタン専用カタログの中から選んで自分の好きなものに変えることもできるんですよ! ボタンが変わるとかなり雰囲気が変わるのでこちらもオススメしたい小技です。
これまでお直しというと数週間などとすごく時間がかかるイメージでしたが、心斎橋リフォームでは工房がすぐ下の階にあるので、ジャケットの袖口を本切羽(ボタンが飾りとして付いているだけでなく本当に開け閉めできる)にするのは1日、今回のように大掛かりなお直しでも1週間ほどでできるそうです。このスピード感は他にはないので、新品を買ってもその場でお直しせず、直接調整を心斎橋リフォームに持ち込まれる方も多いそう。

他にもデニムにダメージ加工をしたり、ライダースジャケットなどのレザーアイテムのお直しも頼めます! フルオーダーの10分の1以下で手持ちの洋服が自分だけの一着に変身するので買い直すよりも賢い選択かもしれません。セールなどで気に入ったものが一点ものでサイズがなかったときでも、リフォームという選択肢を知っているとお得かもしれませんね。
お直しというと単純に洋服の鍛えを詰める、身幅を詰めるだけなのが今までの常識でしたが、心斎橋リフォームではその時々のトレンドに合ったデザインと、こちらの好みを把握した上でプロが適切なアドバイスをしてくれるのでとても安心です。
体型にあった洋服を身に着けていると本当にそれだけで格段にスタイルが良く見えて、清潔感がアップしますよ。年末年始はあいさつ回りで取引先に行く機会も増える時期ですからきちんとしたものを身に着けてイメージアップを図りたいですね。次回も、また素敵な紳士になるために役立つ情報を次回もお届けします。
乞うご期待ください!
